201607/01

近ごろ話題の飲む日焼け止め、果たしてその効果のほどは?

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近ごろ話題の飲む日焼け止め、果たしてその効果のほどは?

毎日ジメジメとしてうっとうしい梅雨の季節、早く夏にならないかなあ…って思う人は少なくないはず。
 
私もそんなひとりなのですが、梅雨が明ければ明けたで、いまや熱帯並みの猛暑も珍しくない日本の夏。
紫外線対策をしっかりしておかないと、あっという間に日焼けしてしまいます。
 
 
最近は日焼け止めも進化して、スプレーや化粧水タイプなど選択肢が増えているので、使用する場面や状況に応じて使い分けが可能です。でも、問題なのは日焼け止めの持続時間。どんなに進化したとはいえ、一定時間ごとに塗りなおさなければ日焼け止めの効果が薄れてしまいます。

そこで、近ごろ話題の「飲む日焼け止め」なら、塗りなおしも塗り忘れも心配なし!

ホントに効果があるのなら使わない手はないですよね。いったい、日焼け止めサプリってどんなものなんでしょうか?どこまで日焼け対策になるのか?その中身を検証してみましょう。
 

日焼けのメカニズム

出典: 「花王スキンケアナビ」 紫外線の影響

陸上に棲む地球上の生物にとって太陽光線はなくてはならない命の源です。特に、エネルギーの強い紫外線は植物の光合成や動物の皮膚で栄養素を合成したりするために不可欠なもの。しかし、エネルギーが強力な分だけ、浴び過ぎればダメージとなるのも事実です。

紫外線は太陽から放射される電磁波の一種で、目には見えませんが常に地球上に降り注いでいます。電磁波なのでモノにぶつかると反射したり、吸収されたり、あるいは物体を透過したりします。そして、生物の細胞を透過するときに活性酸素を発生させて、遺伝子をつくりだすDNAを傷つけてしまうのです。

DNAが損傷されると遺伝子の失敗作がコピーされてしまいます。通常はこうしたエラー遺伝子は修復されるか、細胞ごと死んでしまうので増えることはありません。でも、紫外線量が多すぎると修復作業が間に合わず、エラー細胞がどんどん増えてしまい、細胞はがん化してしまいます。そうならないように、生物には防御システムが備わっているのです。

植物にはポリフェノールやカロテノイドといった、強い抗酸化力を持つ色素を合成して自分の身を守る機能があります。同じように、人間の皮膚にも紫外線に対する防御システムがありますが、それこそが美容の大敵「メラニン色素」なのです。メラニンは紫外線が発生させる活性酸素から細胞のDNAを守る重要な色素ですが、メラニン色素は増えすぎるとシミやそばかすのもととなるやっかいな存在でもあります。
 

肌にダメージを与えるUVB、肌を老化させるUVA

電磁波である紫外線は波長の長さによってUVA、UVB、UVCの3つのサブタイプにわかれます。もっとも波長の短いUVCは地球のオゾン層に吸収されてしまい、地表まで届くことはありません。次に波長の短いUVBも大部分がオゾン層で吸収されますが、一部が地表まで届きます。そして、もっとも波長の長いUVAはそのほとんどが地表まで到達します。

近ごろ話題の飲む日焼け止め、果たしてその効果のほどは?

UVBの線量は決して多くはありませんが、電磁波としてのエネルギーはとても強力で、皮膚の表皮にダメージを与えて炎症(やけど)を引き起こします。これが赤くひりひりする状態の日焼け「サンバーン」です。サンバーンが起きると、表皮の深いところにあるメラノサイトはメラニンを生成して、UVBからDNAが格納されている細胞核を守ろうとしますが、メラニンの生成が始まるまでには12~48時間くらいの時間がかかります。

UVBに比べるとUVAの線量は格段に多いのですが、エネルギーはあまり強くありません。しかし、UVAは透過性が高く、表皮を通り抜けて真皮まで到達してダメージを与えます。真皮はコラーゲンやエラスチンといった弾力のある組織でできており、肌の張りを支えていますが、UVAは真皮にダメージを与えて、コラーゲンの弾力を失わせ、しわやたるみなど皮膚の光老化を引き起こします。日焼けは、UVBのダメージでメラニン色素が増え始め、UVAによってメラニン色素の黒さが増していくといわれています。
 

日焼け止めの働き

近ごろ話題の飲む日焼け止め、果たしてその効果のほどは?

出典: 「花王スキンケアナビ」 紫外線を防ぐケア
    「東京都健康安全研究センター」上手に選ぼう 日焼け止め化粧品

サンスクリーン剤とよばれる日焼け止めには、紫外線をを反射して日焼けを防ぐ紫外線散乱剤と、紫外線を吸収して熱エネルギーに変える紫外線吸収剤があります。紫外線反射材には酸化チタンや酸化亜鉛といった金属物質が、紫外線吸収剤にはケイヒ酸やパラアミノ安息香酸といった化合物が使用されます。

これらのサンクリーン剤は肌に対して刺激物となる場合があり、アレルギーや肌荒れを引き起こすことがあります。ハーブなどの天然物だけを利用した日焼け止めも研究されていますが、現在使われているサンスクリーン剤に比べると効果ははるかに弱く、実用的でないのが現実です。
 

日焼けによっておこる肌トラブル

出典: 「花王スキンケアナビ」シミ・ソバカスが気になる

日焼けによって肌に炎症(やけど)が起こることで生成されたメラニン色素は、皮膚のターンオーバーによって最終的に垢となり体の外へ排出されます。しかし、加齢や睡眠不足、ストレスなどによって新陳代謝が低下したり、排出する間もなく日焼けをくりかえしていると、メラニン色素が沈着してシミやソバカスになります。シミを防ぐにはメラニンの過剰生成を防ぐか、ターンオーバーのサイクルを早めてあげる必要があります。

一方、UVAが皮膚の深い部分・真皮に到達すると、コラーゲンやエラスチンといったたんぱく質を分解する酵素の働きが活発化して、コラーゲン量がどんどん減少してしまいます。10代の若い頃ならまだしも、20代半ばを過ぎたあたりからはコラーゲンを生成する能力が衰え始めるので、より紫外線によるダメージを受けやすくなります。
 

日焼けのタイプ

出典: 「日本セーフティ・タンニング協会」日焼け能力は肌質に左右されます
    「デルファーマ」紫外線による日焼けとシミのメカニズム

人類の起源をたどっていくとアフリカ大陸に行きつくといわれています。人間はアフリカ大陸から始まり、全世界へと旅立っていったそうで、最初の肌の色は現在の黒人のような褐色の肌だったと考えられています。アフリカの強い紫外線から遺伝子を守るために必要だった黒い肌は、より涼しい地域へ、寒い地域へと人類が移動するにつれて薄くなっていきました。

これは遺伝子の突然変異によるもので、肌の色だけでなく、瞳や髪の色や質も変化していったようです。この遺伝子はメラニンの色素に関する遺伝子で、この遺伝子を持つ人は肌が白く、紫外線に対する感受性が強く現れます。肌の色や紫外線に対する感受性によって、日焼けの仕方も変わるのです。
 

紫外線による活性酸素対策

サンスクリーン剤のほかに、日焼けから肌を守るためにはどのような対策をとるべきでしょうか。まず日焼けの第1段階である、UVBによる活性酸素の発生を抑える、あるいは活性酸素を消去するために有効な対策を講じておきましょう。

近ごろ話題の飲む日焼け止め、果たしてその効果のほどは?

体の中にはもともと活性酸素などのフリーラジカルを消去するための抗酸化物質が存在しています。抗酸化物質の筆頭ともいえるスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)は、銅、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケルなどの金属イオンが結合したたんぱく質で、細胞内で発生した活性酸素を除去しています。SODの活性を維持するためには亜鉛や鉄などのミネラルが不足しないよう食事に気を配りましょう

グルタミン酸、システイン、グリシン3種類のアミノ酸が結合したペプチド「グルタチオン」は細胞の内外にあって働く抗酸化物質です。グルタチオンには、活性酸素だけでなくさまざまな毒物や有害物質を吸着して体外に排出する役割があります。グルタチオンの原料で、旨みの素でもあるグルタミン酸はコンブやシイタケに、システインはニンニクやタマネギに、グリシンはコラーゲンたんぱく質に多く含まれています。また、グルタチオン自体はタラに多く含まれています。

体内でもっとも強力な抗酸化物質は尿酸で、血液の中に存在しています。ヒトを含む霊長類は進化の過程でビタミンCを体内合成する能力を失い、そのかわりに働く抗酸化物質として尿酸を利用しています。ただし、あまり尿酸値が高すぎると痛風発作や脳卒中などを引き起こす原因となります。ほかに睡眠リズムを調節する若返りホルモンのメラトニンにも抗酸化活性があります。
 

飲む日焼け止め「日焼け止めサプリ」の有効成分

P.O.L.C.(ポルク)

ポルク

飲む日焼け止めサプリ「POLC」

近ごろ話題を呼んでいる飲む日焼け止め「日焼け止めサプリ」。
最もクチコミ数が多いと思われるのは、海外でも人気という「P.O.L.C.(ポルク)」です。POLCには日焼け止めやお肌の保護成分としてコラーゲンやグルコサミン、ザクロエキスなどが配合されていますが、主成分はニュートロックスサンという植物エキスです。ニュートロックスサンの原料はグレープフルーツとローズマリーで、ナリンゲニンというフラボノイドとローズマリー酸、カルノシン酸、カルノソールという抗酸化物質を含んでいます。

ナリンゲニンはポリフェノールの1種であるフラボノイド類で、抗酸化力が強くコレステロール値を下げる働きがあるとされています。日焼け止めとしては抗炎症作用が強いので紫外線によるダメージからお肌を保護します。ローズマリー酸は別名をロズマリン酸といい、こちらも非常に抗酸化力の強いポリフェノールです。東北大学の研究によれば、体内の活性酸素量が多いほど花粉症の症状は重くなりますが、活性酸素を抑制することで症状が軽くなることがわかっています。ロズマリン酸などのポリフェノールが花粉症の症状を和らげるという報告もあり、活性酸素を除去することで皮膚の炎症にも効果がありそうです。

カルノシン酸は食品用の防腐剤や酸化防止剤として使用されているくらい抗酸化力が強く、UVAから皮膚の細胞を保護する効果があります。また、真皮のコラーゲン分解を抑制してしわやたるみなどの光老化からお肌を守ります。カルノシン酸やカルノソールには解毒作用もあるといわれています。
 
 
POLCにはニュートロックスサンのほかにもうひとつクロセチンという抗酸化物質のカロテノイドが配合されています。クロセチンは同じカロテノイド類のβカロテンやリコピンなどに比べて分子量が小さく、吸収されやすい性質を持っています。すばやく吸収されて、しかも水と油のどちらにもよくなじむので、目の健康や赤く日焼けしてしまうサンバーンに効果があるといわれています。

POLCにはルテインも含まれていますが、ルテインは網膜に存在して紫外線やブルーライトによるダメージから眼を守る大事な成分です。加齢と眼から入る紫外線などの有害光線によって網膜が傷つけられ発症する「加齢黄斑変性症」は、放置しておくと失明に至る怖い病気です。また、眼の角膜が紫外線によってダメージを受けると、脳は紫外線に対抗するためにメラノサイトにメラニンの合成を指示するので、肌に直接紫外線を受けていなくても日焼けすることがわかっています。肌の日焼け止めだけでなく、眼を紫外線から守ることも日焼けを避けるためには必要なのです。
 
 

雪肌ドロップ

雪肌ドロップ公式サイト

同じく飲む日焼け止め「雪肌ドロップ」はどうでしょうか。ホームページを見てみると、こちらもPOLC同様、主成分はニュートロックスサンですが、そのほかの気になる配合成分としてシステイン含有酵母と植物プラセンタがあります。

システインは体内の抗酸化物質グルタチオンの構成成分でもあり、シミやソバカスの医薬品「ハイチオールC」の主成分でもあります。システインはビタミンCと共同でメラニンの生成を抑制すると同時にできてしまった黒色メラニンの色素を分解して無色化します。さらに肌のターンオーバーを促進してメラニンの排出を早めます。

雪肌ドロップの植物プラセンタとはメロンのタネと周囲の部分で、正しくは植物の胎座という部分です。植物プラセンタも動物のプラセンタ同様、天然のアミノ酸やミネラルを豊富に含み、美容効果の高い素材です。

それから、POLCと雪肌ドロップの両方に配合されているのがザクロエキス。ザクロは古くから女性の果物と呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるといわれています。エストロゲンはお肌の健康にか欠かせないホルモンですが、加齢やストレス、ダイエットなどで分泌量が低下してしまいます。

日焼けはメラノサイトでメラニン色素がつくられることで起こりますが、メラニン色素はチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によって変化したものです。ザクロに含まれるエラグ酸はチロシナーゼの活性を抑えてチロシンからメラニンがつくられるのを防ぎます。
 
 

やかないサプリ

やかないサプリ 公式サイト

上記の2商品とは異なる成分を配合しているのが、「やかないサプリ」で、パイナップル由来のセラミドとフィトール、中米に原生するシダ植物由来のポリポディウムリコトモスが配合されています。フィトールとは植物の葉緑素クロロフィルを構成するビタミンEやビタミンKのもととなる物質です。

クロロフィルには光を吸収してエネルギーに変換する働きがありますが、フィトールにはビタミンCやアルブチン(美白化粧剤)よりも強いメラニン抑制作用があるといわれています。ポリポディウムリコトモスは古代マヤのころから民間薬として利用され、スペインで日焼け止めサプリに配合されてブレイクした成分です。メラニンの生成を抑え、細胞のDNAを保護してお肌を紫外線のダメージから守ります。

やかないサプリにはパイナップル由来のセラミドが含まれていますが、セラミドは表皮の角質層にあって水分を保持する細胞間物質のうちの半分を占めています。しかし、セラミドは20歳を過ぎると減り始め、40歳では20歳のころの半分に、70歳では3分の1に減少してしまいます。日焼けによって炎症(やけど)が起こるとセラミドも失われ、肌が乾燥してさらに炎症を悪化させてしまいます。

角質層のセラミドと真皮のヒアルロン酸はともに水分を保持して、乾燥肌や日焼けのダメージから皮膚を守っています。「やかないサプリ」などで体の中に供給するとともに、化粧水や美容液から直接補ってあげるといいでしょう。
 

飲む日焼け止めにプラスアルファを

これらの飲む日焼け止め「日焼け止めサプリ」にプラスアルファとしておススメなのが、赤いカロテノイド「アスタキサンチン」。魚介類のエビやカニ、鯛やサケが赤いのはアスタキサンチン由来の色素によるものです。もともとは海洋性の藻類が持つ色素成分ですが、藻をオキアミが食べ、オキアミがエビやカニ、魚に食べられることで食物連鎖によって魚介類のからだに蓄積していくのです。

私たちの知っているサケの身肉はピンク色をしていますが、これはアスタキサンチンの色であり、本来のサケは白身の魚なのです。サケは生まれた川を後にして海へと泳ぎだし、オキアミを食べて体内にアスタキサンチンを蓄えて、産卵のために生れ故郷に戻って川を上ります。この過酷な旅で発生する活性酸素によるダメージを乗り切るために、また、生まれていくる卵を守るために、強力な抗酸化物質であるアスタキサンチンを体内に蓄えているのです。

サケは川を上りきると体内のアスタキサンチンをすべて卵に移しかえて産卵に臨みます。ですから、この時期のサケの身は本来の白色に戻っています。そして、親から卵へと受け継がれたアスタキサンチンは、川に降り注ぐ紫外線に対するバリアとして、孵化するまでのあいだ卵を守っているのです。そんなアスタキサンチンの抗酸化力はリコピンの1.6倍、βカロテンの5倍、CoQ10の800倍、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍といわれ、紫外線に対抗する効果は群を抜いています

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。体の中から紫外線対策をするためには、抗酸化物質の摂取が欠かせません。そういう意味では、飲む日焼け止め「日焼け止めサプリ」は理にかなった商品ということができるでしょう。飲む日焼け止めに加えて、軽めのUVカット機能を備えたファンデーションなどを併用すれば、熱帯並みの日本の夏も心配なし。照りつける太陽の下で思いっ切り夏を楽しんじゃいましょう!

 
 

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