201601/19

2016花粉飛散カレンダーと原因となる主な植物7つ

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2016年の花粉症予告

花粉症というと、真っ先に思い浮かぶのは「スギ花粉症」、次いで「ヒノキ花粉症」という人がほとんどではないでしょうか?

あまり知られていませんが、花粉症にはスギやヒノキ以外にも多くの種類があります。スギ花粉症が日本で初めて報告された1963 年から現在に至るまで、約50種類もの花粉症が確認されているのです。

スギ花粉が飛散していない時期にもアレルギー症状が起こるようなら、別の植物が原因かもしれません。そこで、これから、「花粉症の原因となる主な植物7つ」と、それぞれの花粉の飛散時期を、地図とカレンダーで分かりやすくご紹介します。

「正式に花粉症と診断されたワケではないけど、ちょっと気になる・・・」という人はもちろん、スギ花粉症の人は、その他の花粉アレルギーを併発しやすい傾向があるので、「スギ花粉のシーズン以外にも症状がある」という人も、ぜひご参考ください。

2016年の花粉予想

2016年のスギ・ヒノキ花粉飛散量は、ほぼ全国的に平年(2008~2015年平均)並みか、少なめになると予測されています。ただし、雨の日の翌日や風の強い日は花粉が多く飛ぶので、油断は禁物です。天気予報もしっかりチェックしましょう。

なお、東北や東日本は昨年より飛散量は少ないとの予報ですが、西日本や北海道では昨年より多くなるとみられています。また、西日本と東日本では例年より早い2月上旬から花粉のシーズンが始まると予測されていますので、早めの対策を心がけましょう。

主な花粉症原因植物の開花時期(北海道を除く)

花粉の開花時期

 

無理しないのがコツ!

花粉症は免疫の異常反応なので、我慢しても症状は改善されません。我慢して薬を飲まずにいると、集中力が途切れたり、睡眠不足に陥ったり、肌が敏感になったり、鼻のかみすぎ等で皮膚がこすれて肌荒れしたりと日常生活に悪影響を及ぼすこともあります。無理せず症状に合わせた薬等で対処し、数カ月におよぶシーズンを少しでも楽に乗り切りましょう。

主な花粉症治療薬

適切な薬を選んできちんと治療を!ご購入の際は薬剤師または登録販売者に相談してくださいね。

  1. 抗アレルギー薬
    花粉が体に入ったときにアレルギー症状を引き起こす体内物質(ヒスタミン等)が出るのを抑える薬。副作用は少なめ。シーズン前からの服用がおススメです。
  2. 抗ヒスタミン薬
    花粉によって発生したヒスタミンの働き(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ等)を抑える薬。最近は眠気・ロの乾き・倦怠感などの副作用が軽減されたタイプが主流です。
  3. ステロイド薬(外用のみ)
    鼻の粘膜や目の結膜の炎症を鎮める薬。高い効果と持続性が期待できますが、使い方には注意が必要です。特に充血や鼻づまりなどの症状が強い時に。

目薬選びには、花粉症緩和のための目薬選びのポイントと効果的な洗眼方法の記事を参考にしてください。

花粉症を引き起こす原因植物

花粉症患者の約7割がスギによるもの 第2位はイネ科植物

日本では、現在までに50種類もの花粉症が確認されています。スギ花粉症が日本で初めて報告されたのは、1963(昭和38)年のこと。それから約50年のうちに、花粉症患者は国民の5人に1人といわれるほど急増しました。そのうち約70%がスギ花粉症と推測されています。

  • スギ花粉症の人が反応しやすい 花粉ランキング3(スギ以外)
  • ヒノキ科植物(ヒノキ、サワラ、ネズなど)

スギ花粉症の人の多くは、ヒノキ科植物(ヒノキ、サワラ、ネズなど)の花粉にも反応します。東海、中国地方はスギよりヒノキ林の面積のほうが多く、近畿、四国地方は同程度の割合。ヒノキ科の花粉は、スギ花粉のピーク後の4月初旬に飛び始め、多い年には4月初旬に飛び始め、多い年にはゴールデンウィーク頃まで続きます。

イネ科植物(カモガヤ、スズメノテッポウなど)

スギ花粉症の次に多いのは、カモガヤ、スズメノテッポウなど、初夏に花粉を飛ばすイネ科植物の花粉症です。ちなみに、イネ科の中でもイネは、自家受粉するため花粉を遠くに飛ばさないのであまり影響しません。

キク科の植物(ブタクサやヨモギなど)

第三に多いのは、ブタクサやヨモギなどのキク科の植物で、 秋が花粉シーズンとなります。また、北海道や本州の一部では、「口腔アレルギー症候群」(後述します)を誘発するシラカパやハンノキの林が多くあります。花粉シーズンは4~6月です。

飛散の多い季節と時間

7月頃に雨が少ないと 翌年のスギ花粉の量が多くなる

スギの花芽は7月頃にでき始め、この時期に雨が少ないと翌年の花粉量が多くなるといわれます。夏に成長し、秋にはいったん休眠期間に入り、早春の開花を待ちます。まれに休眠せずに成長を続け、10~11月に花粉を飛ばす雄花もあり、敏感な人はこの時期にも症状が出ることも

開花は2月初旬から3月後半まで、暖かい地域から順に咲き始めます。スギが多い山間部の気温が上がると、4週間ほど最盛期を迎えます。近年は温暖化の影響により花粉飛散量の増加が予想され、関東のスギ林の密度も増加傾向にあるのです。

花粉が多く飛散する気候条件

  • 晴天で気温が高い日
  • 空気が乾燥して風邪が強い日
  • 雨が降った日の翌日
  • 気温が高い日が2~3日続いた後

 飛散ラッシュの時間帯

  • 夜明け前花粉がスギの木から飛び出す時間帯
  • 昼前後花粉が風に乗って飛散される時間帯
  • 夕方上空に待っていた花粉が空気の低下により落ちてくる

日本の花粉症の主な原因植物7つ

 1.スギ

日本の固有種で、おもに本州に分布。戦後の木材確保のため各地で植林されたが、やがて林業が衰退し、伐採されることなく育っているスギ林が多い。

スギ出典:森林総合研究所 九州支所

2.ヒノキ

日本と台湾のみに分布。日本では福島県以南から九州までとしわれる。スギ花粉症の人の多くはヒノキの花粉にも反応するが、ヒノキ単独の花粉症は少ない。

ヒノキ出典:森林総合研究所 九州支所

3.イネ科植物(カモガヤ)

イネ科植物の花粉症は多数報告されているが、花粉相互の抗原の共通性が強く、抗原が判別しがたいケースが多いため「イネ科花粉症」と総称される。

カモガヤ 出典:花図鑑

4.ブタクサ

欧米では、花粉症を引き起こす最も代表的な植物。明治時代の初めに北米から日本に入ってきた。空き地や道端などに見られるが、数は減少している。

ブタクサ出典:緑の小径

5.ヨモギ

ブタクサに代わって増えているキク科植物。繁殖力が強く、空き地のような場所だけでなく市街地のコンクリートの隙間などからも生える。

ヨモギ出典:多摩の緑爺の「多摩丘陵の植物と里山の研究室」

 6.シラカバ

本州中部以北の寒冷地域に分布している。札幌近郊をはじめ、北海道では代表的な花粉症の原因植物で、口腔アレルギーを併発しやすい。

シラカバ出典:モウズイカの裏庭(野草見聞録)

 7.ハンノキ

丘陵地や山地の湿地や田んぼのあぜ、河川沿いに見られる。花粉症シーズンはスギ、ヒノキとほぼ同時期で、シラカバ花粉と抗原の共通が強い。

ハンノキ出典:六甲山系の樹木図鑑

スギ花粉マップ&花粉カレンダー

日本列島スギ花粉飛散マップ

スギ花粉といえば「春」のイメージが強いですが、実は九州・四国のー部では2月上旬から飛び始めます。季節はまだ冬真っ盛りでも油断はできません。全国的にピークとなるのは3月~5月。花粉の飛散数は、前年の夏の気象が大きく影響します。

また、多い年と少ない年が交互に現れる傾向があります。「去年は大丈夫だったから、今年も同じ対策でいいだろう」では不十分かもしれないのです。油断せずに、毎年の傾向に合った対策が大切です。

日本列島スギ花粉飛散マップ出典:佐藤寿一クリニック

主な花粉の飛散カレンダー

花粉症の原因となる植物は60種類以上。その中でも、先述した7種の花粉に対するアレルギーが多いと言われています。花粉カレンダーを参考に、花粉の飛び始める2週間前から薬を飲み始めるなどの対策を。また、アレルギー体質の人はさまざまな花粉に反応しやすくなります。症状が出ていない時季でも予防に気をつけましょう。

飛散時期カレンダー

出典:あすなろクリニック

http://asunaro-cl.jp/kahunsyo/

日本でスギ花粉症がしたのはなぜ?

日本でスギ花粉症が急増した原因のひとつとして、第2次大戦後に国策として行われた「拡大造林(スギ林の拡大)」の影響が指摘されています。成長の速いスギなどの針葉樹林を増やした結果、スギ林が国土の19%を占めるようになりました。

また、このほかにも、食生活の変化による動物性タンパク質の摂取の増加で、アレルギー体質になりやすくなったことや、都市化の影響なども指摘されています。土に落ちた花粉は土の水分を吸って重くなりますが、乾燥した舗装道路では水分がなく軽いままで、再び舞い上がることに・・・。舗装道路だらけの都市では、蓄積した花粉にも見舞われてしまうのです。

家のまわりの雑草に要注意!

家のまわりに生えている雑草の花粉が、アレルギーの原因になる場合もあります。とりわけ、イネ科やキク科の雑草はアレルギーの原因となりやすいので要注意。

身近な例を挙げると、

イネ科の植物

「イネ」「エノコログサ」「ススキ」「カモガヤ」「ササ」「タケ」「マコモ「「アシ」「ジユズダマ」など

キク科の植物

「キク」「タンオポ」「ヨモギ」「ヒメジョオン」「オナモミ」「ブタクサ」「フキ」「ツワブキ」「コスモス」「マーガレット」など

があります。

敷地内に生えていたら抜く、道端で見つけても摘んで帰らないなどの対策を考えましょう。

のども花粉症になる!?

リンゴやサクランボを食べたときにも 花粉症の症状が現れる

野菜や果物を食べると、ロの中がかゆくなる人がいます。これは「口腔アレルギー症候群」、別名を「果実野菜過敏症」といい、シラカバやハンノキの花粉症の人に多い症状。これらの植物の花粉は、リンゴなどと共通する成分が含まれているため、花粉症になることで、その果物の成分にも反応してしまうのです。

このように、特定の抗原と通ずる成分を持ち、それにも反応しやすくなってしまう抗原を「交叉抗原(こうさこうげん)」といいます。ロ腔アレルギーの反応が最も多い果物は、リンゴとサクランボです。また、スギ花粉症の人がヒノキに、ヨモギ花粉症の人がブタクサにも反応しやすくなるのも、この交叉抗原のためなのです。

世界のどこかでいつも花粉は飛んでいる

花粉症にも国民性があった!

旅行で気をつけたいのが、旅先の花粉の飛散状況です。世界中に花粉症の原因となる植物が生えていて、その飛散時期も違います。気になる国の花粉状況を調べてから、旅計画を練るようにすると安心でしょう。

今から100年以上前の欧米で、初めて花粉によるアレルギーがあることがわかりました。当時は花粉症のことを「枯草熱」と呼んでいました。これは、牧草が枯れる初夏に症状が起こったため。日本では30数年前まで、花粉症はごく一部の医者しか知らない病気でした。

スウェーデンでは、国土の大半がカバノキの森に覆われているため、アレルギー患者の約20%がカバノキ花粉症です。また、北米ではブタクサ花粉症、南オーストラリアやニュージーランドではイネ科花粉症が多いのが特徴です。

世界の花粉カレンダー

世界の花粉カレンダー

出典:トリップアドバイザー

まとめ

ハッキリとどの花粉に反応するか知るためには、耳鼻科など医療機関をかかった方が良いでしょう。花粉の飛散が始まってから慌てて対策をするのではなく、飛散に備えて治療の準備をしておけば、症状が軽いうちに対応ができますよ。

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