201602/04

ダメサプリを一刀両断!葉酸サプリメントの効果と選び方

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お母さんのおなかの中にいる胎児にとって、葉酸は非常に大切な栄養素です。葉酸が不足すると胎児の脳や脊髄の成長が妨げられ、重い障害が起こる可能性があります。

それほど重要な葉酸ですが、成人における一日の摂取推奨量はわずか10000分の2グラム程度にすぎません。でも、これだけの量を摂るためには、野菜なら350グラム以上も食べなければならないのです。また、妊娠中は胎児のために葉酸の要求量が増えるので、厚生労働省ではサプリメントによる追加摂取を勧めています。

葉酸のサプリメントはドラッグストアや通販などで手軽に入手することができますが、中には妊娠中の女性に摂ってほしくない成分を配合した商品や、驚くほど高価な商品もあります。葉酸はママ予備軍の女性たちにとって必須といえるサプリメントだからこそ、安心安全な商品選びを心がけたいもの。この記事が健康な赤ちゃんを授かるための一助になればうれしく思います。

葉酸はなぜ必要なの?葉酸の働きと神経管閉鎖障害

葉酸とは8種類あるビタミンB群のひとつで、1941年にホウレン草から分離されました。ビタミンBは最初に発見されたビタミンですが、その後の研究で1種類の物質ではなく、さまざまな別の物質であることがわかりました。そのため、ビタミンBの中から個別に発見された順に、B1、B2、B3…と番号が割り振られたのです。

しかし、さらに研究が進むと、いくつかのビタミンBは別の物質であることがわかったため番号が削除され、現在はB1、B2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、B6、ビオチン(B7)、葉酸(B9)、B12の8種類に整理されています。

水溶性ビタミン一覧出典:わかさの秘密

葉酸は化学名をプテロイルグルタミン酸といいますが、食品の中には複数の集合体であるプテロイル”ポリ”グルタミン酸として存在しています。そして、食事によって体内に取り込まれると小腸で酵素によってバラバラにされ、プテロイル”モノ”グルタミン酸となって吸収されます。

サプリメントに含まれる葉酸の多くは『モノ型』で、『ポリ型』とは摂取できる量と体内での利用率が大きく異なります。もともと葉酸は水に溶けだしやすく、酸のある状態では熱によって分解されてしまいます。このため、食品由来のポリ型は食材に含まれる量の半分程度が調理によって失われると考えられています。

さらに体内に取り込まれた後も『モノ型』に変換されて体内で利用されるのは、平均すると約50%といわれています。つまり、食品に含まれる葉酸は食べるときに半分に減り、体内でさらに半減してしまうわけです。

たとえばホウレン草には100グラムあたり約200マイクログラムの葉酸が含まれますが、体内で利用されるのはその4分の1程度、50マイクログラムくらいに減ってしまうのです。仮にホウレン草から体内で利用可能な400マイクログラムの葉酸を摂ろうとすると、800グラムものホウレン草を食べなければなりません。

動物性の食品も含めると、最も葉酸を多く含む食材はレバーで、100グラムあたり1000マイクログラム前後も含まれます。しかし、レバーには妊娠前後に摂りすぎてはいけないビタミンAも多く含まれているため、たくさん食べることは避けなければなりません。やはり食事からの摂取に加えてサプリメントを利用するのがベターといえるでしょう。

葉酸の働き

妊娠中の女性は葉酸の要求量が増えますが、それは遺伝情報が書き込まれた「DNAをメチル化」するときになくてはならない栄養素だからです。「DNAのメチル化」とは、DNAに書き込まれた遺伝子のうち、どれを使い、どれを使わないかを見分けるための目印であり、メチル化されるとそのDNAは使用できなくなります。

DNAのメチル化の構造図出典:高橋医院ブログ

使用するかしないか遺伝子を選択することで、たとえば皮膚の細胞は皮膚に、胃の細胞は胃の組織になることができるのです。そしてDNAのメチル化を制御しているのが葉酸の代謝経路で、体内の葉酸レベルが低下すると誤ったDNAのメチル化が起こり、発がんにつながると考えられています。

DNAのメチル化と葉酸代謝の図解出典:国立がん研究センター

おなかの中の胎児は細胞分裂を盛んに繰り返していますが、そのもっとも重要な妊娠初期に葉酸が不足すると、脳や脊髄など中枢神経系のもととなる神経管の成長が妨げられ、不完全な状態のまま出産を迎えてしまう可能性があります。これが神経管閉鎖障害で、発症原因には環境や遺伝なども関係しますが、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)によると、葉酸を十分に摂取することで50~70%のリスク低減が図れるとされています。

葉酸はどのくらいとればいいの?マイクログラムとミリグラム

妊婦さんに葉酸が必要な理由はほかにもあります。細胞分裂が活発な赤血球の生合成において葉酸は必須の栄養素であり、特に妊娠中の女性は葉酸不足による貧血(巨赤芽球貧血、大球性貧血)が起こりやすいといわれているからです。この悪性貧血を回避するために必要な葉酸の量を、厚生労働省では1日に240マイクログラムとしています。

240マイクログラムを推奨量としています

貧血予防のために体内で必要とされるモノ型葉酸の量は100マイクログラムとされており、体内での利用率を50%と考えて倍の200マイクログラム、さらに余裕を与えるため1.2倍された240マイクログラムを推奨量としています。ですが、実際の食材から摂るときに調理や保存によって失われる量は考慮されていませんから、食品中に含まれる葉酸の量をそのまま当てはめるわけにはいかないのです。

婦・授乳婦(付加量:推定平均必要量・推奨量)
妊娠中に発生した大球性貧血は妊娠が終わると自然に治癒することから77)、妊娠は葉酸の必要量を顕著に増大させる。通常の適正な食事摂取時に100 μg/日のプテロイルモノグルタミン酸を補足すると妊婦の赤血球の葉酸レベルを適正量に維持することができたというデータがあるのでこの値を採用した。

この値を食事性葉酸の値に換算すると 200μg/日(100μg/日÷0. 5、相対生体利用率を 50% とした6,70)となる。この値を妊娠時の付加量(推定平均必要量)とした。付加量(推奨量)は推奨量算定係数を 1. 2 と仮定し、240 μg/日とした。授乳婦の付加量(推定平均必要量)は、栄養素濃度に哺乳量をかけて相対生体利用率(50%6,70))で割って算定(54μg/L×0. 78 L/日÷0. 5)し、84 μg/日(丸め処理を行って 80μg/日)とした。付加量(推奨量)は推奨量算定係数を 1. 2 と仮定し、101 μg/日(丸め処理を行って 100μg/日)とした。
厚生労働省より

一方、胎児の神経管閉鎖障害リスクを低減するためには、さらに400マイクログラムのモノ型葉酸が必要です。神経管は妊娠4~5週目で閉鎖すると考えられていますが、いつ受胎するかは事前に把握することができないため、妊娠が確認できるようになる2~3か月をさかのぼり、追加摂取をはじめる必要があるとしています。

妊娠可能な女性への注意事項

胎児の神経管閉鎖障害とは、受胎後およそ 28 日で閉鎖する神経管の形成異常であり、臨床的には無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などの異常を呈する。受胎前後のプテロイルモノグルタミン酸摂取が、神経管閉鎖障害のリスク低減に有効であることは数多くの研究から明らかにされている

葉酸代謝に関連する酵素(methylene tetrahydrofolate reductase)の遺伝子多型が神経管閉鎖障害の発生リスクと関連するという報告がみられる

その他に葉酸摂取によってリスク低減が期待される胎児奇形として、口唇・口蓋裂や先天性心疾患があげられている。したがって、もっとも重要な神経管の形成期に、母体が十分な葉酸栄養状態であることが望ましい。しかし、受胎の時期の予測は困難であり、どの程度の葉酸摂取が望ましいのか、用量依存的な実験報告はない。

そこで、受胎前後の3か月以上の間、0. 36~5 mg/日のプテロイルモノグルタミン酸が投与されていたという報告に基づいて、もっとも低い数値である 0. 36mg/日を神経管閉鎖障害発症の予防量とし、平滑化して 0. 4mg/日とした。なお、プテロイルモノグルタミン酸として 400 μg/日という量は、食事性葉酸としては2倍の 800 μg/日に相当する。
厚生労働省より

上記の文書に表記されている「0.4mg」とは400マイクログラムのことですが、単位表記を整理すると以下のようになります。

1ミリグラム=1000分の1グラム=0.001グラム

1マイクログラム=100万分の1グラム=0.000001グラム=0.001ミリグラム

一般的なサプリメント一粒の重さを「300ミリグラム=0.3グラム」と仮定すると、含まれる葉酸の量は「400マイクログラム=0.4ミリグラム=0.0004グラム」、わずか0.13%にすぎません。つまり、葉酸のサプリメントとして販売されている製品のおよそ99.9%は葉酸以外の成分で作られているのです。

サプリメントは何でできているか

それでは、葉酸サプリには葉酸以外にどのような成分が含まれているのでしょうか。まず、サプリメントではなく医薬品としての葉酸錠を見てみましょう。

医薬品としての葉酸錠

日本製薬フォリアミン錠

日本製薬フォリアミン錠

フォリアミン錠は直径7.1㎜、厚さ3.1㎜の錠剤で重量は約0.16グラム(160ミリグラム)と推定されます。サプリメントと比較するとかなり軽い重さです。

フォリアミンは医薬品なので余計な成分は含んでいない

出典:フォリアミン錠

フォリアミンは医薬品ですから余計な成分は含んでおらず、葉酸以外は錠剤を成型するための賦形剤などの添加物のみが含まれています。

製剤の組成

(1)有効成分(活性成分)の含量
フォリアミン錠 1 錠中、葉酸 5mg 含有
フォリアミン散100mg/g 1g 中、葉酸 100mg 含有
(2)添加物
フォリアミン錠 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、アルファー化デンプン、

ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム

フォリアミン散100mg/g 乳糖水和物、バレイショデンプン

※医薬品の精製度は高く、乳糖を分解できない人におこるアレルギー反応の可能性は低いと思われますが、乳製品にアレルギーのある人は念のため注意が必要です。乳糖水和物:賦形剤、錠剤のかさを増すために使われます。

  • トウモロコシデンプン:いわゆるコーンスターチですが、賦形剤やコーティング剤として添加されます。アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース(繊維質)も同じ用途で使用されます。
  • ステアリン酸マグネシウム:滑沢剤、製造装置や錠剤同士がくっつかないようにするために使用されます。

このように医薬品の場合は主成分以外には打錠するための添加物しか含んでいません。いわばこれが必要最低限の添加物といえるでしょう。

サプリメントの場合はどうなのか?

通販やドラッグストアなどで人気の高い実際の商品を例に見てみましょう。

AFC葉酸サプリ

AFC葉酸サプリ出典:AFC公式

AFC葉酸サプリ 30日分120粒 1800円(税抜)

1粒300ミリグラム 1日4粒目安

AFC葉酸サプリの成分表

本製品には、還元麦芽糖水飴、デキストリン、セルロースが添加物としてもっとも多く含まれています。還元麦芽糖水飴は低カロリーの甘味料として使用されますが、サプリメントなどには賦形剤として添加されています。デキストリンは食物繊維ですが硬化剤として使用されているものと思います。セルロースも食物繊維ですが賦形剤として使用されているようです。

ほかにもステアリン酸カルシウム=乳化剤、HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)=賦形剤、シェラック=コーティング剤、アラビアガム=増粘剤、トウモロコシたんぱく、酸化防止剤(ビタミンE)などが添加物として使用されています。

4粒の栄養成分

カルシウム=200ミリグラム
ビタミンC=100ミリグラム
鉄=10ミリグラム
ビタミンB6=1.8ミリグラム
ビタミンB12=0.0024ミリグラム
葉酸=0.4ミリグラム

この成分表からみると、残りは錠剤を成型するための添加物となります。葉酸など主成分の用量が少ないサプリメントでは仕方のないところですが、4粒中の74%=936ミリグラムが添加物です。

葉酸自体は1日のなかで何回かに分けて摂る必要はないので、ビタミンCとカルシウムを除けば1日1~2粒で済みそうです。添加物は1粒に含まれる割合ではなく、目安量合計の摂取量で考えなければなりません。そういった意味でも葉酸400マイクログラムを摂るために1日4粒というのは多すぎるでしょう。

ベルタ葉酸サプリ

ベルタ葉酸サプリベルタ葉酸サプリ30日分120粒 5980円(税込)

1粒400ミリグラム 1日4粒目安

インターネット通販で人気の高いベルタ葉酸サプリですが、まずは下記の商品説明をご覧ください。

内容量 48.0g(400mg×120粒)
原材料 乾燥酵母、葉酸含有酵母、もろみ酢粉末、燕の巣加工品(デキストリン、酵素処理 燕窩)、
ミネラルイースト、ヨウ素含有酵母、フィッシュコラーゲン(ゼラ チン)、馬プラセンタエキス末、
大麦若葉、ケール、ブロッコリー、キャベツ、大根葉、かぼちゃ、さつまいも(紫芋)、
チンゲン菜、パセリ、人参、セロリ、 苦瓜、ほうれん草、桑の葉、モロヘイヤ、よもぎ、白菜、
アスパラガス、トマト、野沢菜、れんこん、貝殻未焼成カルシウム、セルロース、
クエン酸鉄Na、ス テアリン酸Ca、クエン酸、ビタミンB6、ビオチン、サンゴカルシウム、
着色料(β-カロテン)、ビタミンC、ヒアルロン酸、ビタミンE、ナイアシン、パ ントテン酸Ca、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、葉酸、ビタミンD3、ビタミンB12
※ビタミンAは1粒当たり0.45μg(0.00045mg)、ビタミンEは1粒当たり
16.12μg(0.016mg)の含有量になっています。 ビタミンA・ビタミンEの
摂り過ぎになることが無いように配慮した配合です。
無添加は
「香料・着色料・保存料・香料発色剤・漂白剤・防かび剤・膨張剤・苦味料・光沢剤」。
お召し上がり方 栄養機能食品として1日4粒を目安に水またはぬるま湯などでお召し上がりください。
ご使用上の注意 本品は、多量摂取により疾病が治療したり、より健康が増進するものではありません。
1日の摂取目安量を守ってください。
アレルギー等のある方は原材料表示をご参照ください。
本品は、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官による個別審査を
受けたものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
保存方法 高温多湿、直射日光を避け、涼しい場所に保管してください。
原産生産国 日本
栄養成分表示
(4粒当たり)
エネルギー:4.02kcal タンパク質:0.10g 脂質:0.03g 炭水化物:0.84g
ナトリウム:28.80mg ビタミンB6:4mg 葉酸:400μg 鉄:16mg カルシウム:232mg

出典:ベルタECサイト

ベルタ葉酸サプリという商品名ながら、「栄養機能食品」としての成分は葉酸ではなく、ビタミンB6とビオチンになっています。栄養機能食品として葉酸を販売する際の含有上限量は200マイクログラムであり、1日摂取量が400マイクログラムでは栄養機能食品としての表示ができないのは仕方ありませんが、ほかの成分で「栄養機能食品」をうたうのはいかがなものでしょうか。そうであれば「ビタミンB6&ビオチン」サプリという商品名がまっとうな表記と思います。

内容量は1粒400ミリグラムで120粒入りですが、1日の摂取目安量は4粒になっています。お召し上がり方の欄をよく読んでみると「栄養機能食品として」とあります。つまりビタミンB6とビオチンを目的にして摂取することを前提に1日あたり4粒ということになりますが、この点も「葉酸サプリ」という商品名にそぐわないところでしょう。

また、1日の摂取質量は400ミリグラム×4粒=1600ミリグラムですが、わずか0.0004グラムの葉酸を摂るために1.6グラムもの錠剤を摂る必要があるのかはなはだ疑問です。

乾燥酵母、葉酸含有酵母、もろみ酢粉末、燕の巣加工品(デキストリン、酵素処理燕窩)、ミネラルイースト、ヨウ素含有酵母、フィッシュコラーゲン(ゼラチ ン)、馬プラセンタエキス末、大麦若葉、ケール、ブロッコリー、キャベツ、大根葉、かぼちゃ、さつまいも(紫芋)、チンゲン菜、パセリ、人参、セロリ、苦 瓜、ほうれん草、桑の葉、モロヘイヤ、よもぎ、白菜、アスパラガス、トマト、野沢菜、れんこん、貝殻未焼成カルシウム、セルロース、クエン酸鉄Na、ステ アリン酸Ca、クエン酸、ビタミンB6、ビオチン、サンゴカルシウム、着色料(β-カロテン)、ビタミンC、ヒアルロン酸、ビタミンE、ナイアシン、パン トテン酸Ca、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、葉酸、ビタミンD3、ビタミンB12

この商品を酵母食品として考えた場合に、5980円(税込)が高いと思うか安いと思うかは個人の感想によりますが、葉酸のサプリメントとして考えるならば異様に効果であると言わざるを得ません。5980円を30日で割れば1日あたり200円弱、わずか0.0004グラムの葉酸に200円も払うことになります。

また、「天然型酵母葉酸100%」とありますが、これは天然の葉酸ではありません。酵母にモノ型の合成葉酸を吸収させたもので、どのような機序で「さらに効率よく」摂取できるのか不明です。しかもパッケージの原材料名にはビタミンAの次に「葉酸」と記載されており、これはモノ型の葉酸そのものです。いったいどうなっているのでしょうか。

天然の葉酸ではありません

出典:ベルタECサイト

また、ビタミン以外の成分、特にツバメの巣は環境汚染によって安全なものが採れにくくなっており、粗悪品には重金属が濃縮されているリスクがあります。従って、原材料の厳選と徹底した品質管理が必要です。また、プラセンタにはアミノ酸やたんぱく質が多く含まれるため、アレルギーや薬剤性の肝障害など健康被害が報告されています。

アレルギーを引き起こすアレルゲンは、そのほとんどがたんぱく質や糖たんぱくです。食経験の少ない食品はアレルギーを引き起こすリスクがあり、特に体調の変化しやすい妊娠中はふだん口にしない食品は避けたほうが賢明です。

濃縮された野菜の粉末にも注意が必要です。サプリメントについて、よく天然と合成のどちらがよいかという議論がありますが、天然の成分にも合成と違うリスクがあるものです。通常の野菜や果物として食べるときには安全な量の農薬や土壌の重金属が、サプリメントのように濃縮されることで含有量が高まる可能性があります。特に妊娠中は、野菜は自然のままの野菜として食べることをお勧めします。

ベルタ葉酸サプリは商品内容、価格共に葉酸サプリとは言い難く、妊婦に配慮された商品ともいえない、というのが個人的な感想です。酵母食品と割り切って健康な方が利用するにはいいかもしれませんが、妊娠中の方にはおすすめできない商品です。

 Lara Republic葉酸サプリ

Lara Republic葉酸サプリ

Lara Republic葉酸サプリ 30日分120粒 3980円(税込)

1粒350ミリグラム 1日4粒目安

出典:Lara Republic公式

この商品もベルタと同じタイプのサプリメントで、「鉄」として栄養機能食品を表記しています。鉄の含有量7.5ミリグラムに対し、成人女性の推奨量は6~6.5ミリグラムと上回っていますが、妊娠初期には2.5ミリグラム、中期以降は15ミリグラムの追加が推奨されています。

Lara Republic葉酸サプリ成分

錠剤のサイズはベルタより小さめの350ミリグラムですが、やはり1日目安量は4粒となっています。含有成分もベルタと比べて少なめですが、乳糖果糖オリゴ糖は腸内細菌の栄養源となるので、整腸作用があるとされる甘味料です。乳果オリゴ糖、ラクトロースともいい、特定保健用食品としても利用されています。

妊娠中は便秘になりやすいため、オリゴ糖はお勧めしたい栄養素のひとつです。また、腸内細菌の善玉菌である乳酸菌と酵母菌は共生関係にあるため、その点でもオリゴ糖は有効な成分と思われます。

酵素処理燕窩とはツバメの巣のことですが、「乳成分」が何を表しているのかわかりません。安全性については日本サプリメント評議会によってヒ素や重金属の含有がチェックされているので安心感があります。3980円と価格は高いものの、酵母食品として利用するついでに葉酸も摂れる、と考えればいいのかもしれません。

ピジョン葉酸カルシウムプラス

ピジョン葉酸カルシウムプラス出典:ピジョン

ピジョン葉酸カルシウムプラス 30日分60粒 1598円(税込)

1粒400ミリグラム 1日2粒目安

赤ちゃん用品でおなじみのピジョンが販売している葉酸サプリです。葉酸のほかにビオチンを除く6種類のビタミンB群とカルシウム、鉄を含有しています。

一粒は400ミリグラムと大き目ですが、1日の目安量は2粒です。添加物はマルチトール(還元麦芽糖)、セルロース、ステアリン酸カルシウムの3種類のみ。添加物の割合は75%でAFCと同等ですが、目安量が2粒なので添加物の量としてはAFCより少ない600ミリグラムです。コストパフォーマンスも良く、これまでの3点のなかではもっともお勧めの商品です。

DHC葉酸サプリ

DHC葉酸サプリ出典:DHC

DHC 1粒150ミリグラム 1日1粒目安 30日分258円(税込)

最も粒が小さい上に1日の目安量が1粒で済むDHC葉酸。葉酸と協働するビタミンB2、B6、B12に特化しており余計な成分は入っていません。価格も安く、コスパ抜群なのですが…。DHCは原材料の産地や製造工場について一切公開しておらず、消費者は情報を入手することができません。この点を考えると妊娠中の女性にはお勧めできないですね。

ネイチャーメイド葉酸サプリ

ネイチャーメイド葉酸サプリ出典:大塚製薬

ネイチャーメイド 1粒300ミリグラム 1日2粒目安 150粒75日分 734円(税込)

葉酸以外には3種類の添加物、乳糖、セルロース、ショ糖脂肪酸エステルしか含まない潔さ。ショ糖脂肪酸エステルは乳化剤として使用されています。粒の大きさも300ミリグラムと標準的で、75日分の容量はコスパもよく、葉酸だけの摂取ならばお勧めの商品です。

ファンケル ビタミンB群

ファンケルビタミンB群出典:ファンケル

ファンケル ビタミンB群 1粒212ミリグラム 1日2粒目安 60粒30日分 378円

1粒212ミリグラムとDHCを除けば最小で、かつ8種類のビタミンB群すべてとイノシトールを摂取することができます。イノシトールは神経伝達にかかわるビタミン様物質で、かつてはビタミンB群のひとつとされていました。現在はビタミンB群ではありませんが、葉酸と一緒に摂取することで神経管閉鎖障害のリスクが葉酸単独よりも下がるといわれています。

原材料名 原料原産地/加工地
セルロース 加工地:日本
イノシトール 由来:米(日本) /
加工地:日本
ビタミンB2 加工地:韓国
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 加工地:日本
ビタミンB6 加工地:日本
パントテン酸カルシウム 加工地:ドイツ
ナイアシンアミド 加工地:日本
ビタミンB1 加工地:中国
ステアリン酸カルシウム 加工地:日本
シェラック 加工地:日本
葉酸 加工地:スイス
ビオチン 加工地:フランス
ビタミンB12 加工地:インド

ビタミンB群 ロングタイム製法 商品紹介

【1日の目安】
2粒
【主要成分/1日2粒当たり】
ビタミンB1:10mg(1000%)※、ビタミンB2:40mg、ビタミンB6:30mg、ビタミンB12:6μg(300%)※、ナイアシン:30mg(273%)※、葉酸:400μg、パントテン酸:30mg、ビオチン:50μg(111%)※、イノシトール:50mg
※()内は、1日の摂取目安量を摂取した場合の栄養素等表示基準値に対する割合。
【ご注意】
※本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
※本品により尿が黄色くなることがありますが、これはビタミンB2による一時的なものですので心配はありません。
※本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
【栄養機能表示】
ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
ナイアシン・ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

「ロングタイム製法」とはファンケル独自の製法で、体内でゆっくり吸収される医薬品のタイムリリースに似た働きかたをします。ビタミンB群の中にはB2のように、すぐに尿中に排泄されてしまうビタミンがあり、吸収時間を緩やかにして長時間体内にとどまることで摂取量を減らすことができます。

また、ビタミンB群は互いに作用しながらエネルギー代謝、新陳代謝に機能します。単独で摂るよりなるべく全種類を摂ることが推奨されます。妊活妊娠中の女性にはファンケルのビタミンB群がもっともお勧めといるでしょう。

まとめ

妊娠中は葉酸やビタミンB群だけでなく、さまざまな栄養素の要求量が高まります。カルシウムや鉄をはじめ、亜鉛やビタミンDなども積極的にとりたい栄養素です。

ただし脂溶性ビタミンは肝臓に蓄積されるので過剰摂取は禁物です。つわりで食欲がないときにはゼリー飲料やトクホなどを利用するといいでしょう。でも、基本は栄養のバランスに気を配った食事から。パートナーにも協力してもらい、健康な赤ちゃんが授かれるといいですね。

 

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