201512/25

花粉症緩和のための目薬選びのポイントと効果的な洗眼方法

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pollenosis

目がかゆい、充血がひどい、涙が止まらない・・・

そんな目の花粉症の症状に、お悩みの人は多いでしょう。

目は、鼻や口のようにマスクでは隠せないですし、目を塞いで生活はできません。洗眼やゴーグルなど、目のための花粉予防グッズはありますが、花粉症状の緩和には、目薬なしでは不可能。

目薬は、内服薬と違って、身体的な負担を感じないで使用しがちですが、実は選び方や使い方が間違っていると、効果がないばかりか、ほかの眼病にかかってしまう可能性もあるのです。

そこでこれから、意外と知られていない『効果的な目薬の使い方』とともに、『自分の症状に合った目薬選びのためのポイント』をご紹介します。ぜひ、ご参考ください。

花粉症症状 なぜ目に症状が現れる?

花粉症のおもな症状の1つに、目のかゆみ・充血・涙が出るなど、目に現れる症状があります。これら目の症状は、原因となる花粉が目に付着することで起こります。

目は結膜から分泌される物質や涙でいつも濡れていて、角膜の乾燥を防いだり、眼球の動一を滑らかにするなど重要な働きをしています。しかし、目の粘膜は常に濡れているため、飛散している花粉が付着しやすく、結膜の粘膜でアレルギー反応が起きやすいのです。

まぶたの裏の部分の結膜出典:宮原眼科クリニック

目の花粉症3大症状

  1. 目のかゆみ
    アレルギー反応により、目や瞼などに炎症が起きて痒みを生じます。強く掻いたりこすったりすると、結膜や角膜を傷つけて、さらにひどい症状を引き起こしてしまうので、早めに治療が必要です。
  2. 涙が出る
    涙は目を潤すために、いつも少量ずつ流れているものですが、花粉が目に付着すると、それを洗い流そうと、いつもより多く涙が出るため、花粉症では涙目になります。
  3. 目の充血
    白目の血管が膨張して赤く見えるもので、目の表面に花粉が付着したため、結膜炎を起こしている状態です。

その他の目の症状

  • 目が腫れぼったくなる
  • 目ヤニが出る
  • 目がゴロゴロしたり異物感がある
  • 目がかすむ
  • まぶしく感じる
  • 痛みがある

目の症状には抗アレルギー点眼薬がベスト

花粉症などアレルギー症状としての目のかゆみは、目の周りもかゆくなったり、まぶたが腫れぼったくなるなどの特徴があります。

症状がひどくなると、結膜に浮種が生じます。かゆいのをがまんできずに、手でこすってしまいがちで、それによりさらに症状が悪化して、結膜や角膜を傷つけて目がゴロゴロしたり、ものがかすんで見えたり、まぶしく感じるようになります。

かゆさにとどまらず、痛みが出ることもあります。目のかゆみと同時に目が充血したり、涙が止まらなくなったりと、花粉が飛散する期間、ずっとつらい症状が続きます。

洗眼やメガネなどにより、ある程度は花粉の付着を防止することはできますが、まったく花粉にさらされずに生活することは、まず無理でしょう。花粉によって目のかゆみ、充血、涙拭出るなどの症状が出てしまった場合には、目薬を用いた薬物療法が効果的です。

治療に使われる目薬は、抗アレルギー点眼薬と呼ばれます。これは主に

化学伝達物質(ケミカルメディエーター)遊離抑制薬

ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬

の2つがあります。

目がかゆくなったときに、左右の目交互に1回1~2滴ずつ、1日4回ほどさすと、かゆみを抑えられます。さらに効果的なのは、花粉が飛び始める1週間ほど前から、予防的に抗アレルギー作用のある目薬をさすことです。

抗アレルギー点眼薬の種類

処方薬 化学伝達物質(ケミカルメディエーター)遊離抑制薬

アレルギー症状を引き起こす様々な化学伝達物質(ケミカルメディエーター)の放出を、抑える作用のある薬、副作用の心配もほとんどない、

インタール点眼薬

成分(一般名) :クロモグリク酸ナトリウム(眼用)

ヒスタミンなどアレルギー症状を引き起こす、様々な化学伝達物質が放出されるのを抑える働きによって、目のかゆみや充血、涙目などの症状を予防・緩和します。

リザベン点眼薬

成分(一般名):トラニラスト

ヒスタミンなどアレルギーを引き起こす物質の働きを抑えて、目のかゆみや充血、涙目などの症状を予防し、緩和します。副作用の心配も少ない。

アレギサール点眼液

成分(一般名):ペミロペストカリウム

化学伝達物質の放出を抑える作用とともに、ヒスクミンなどアレルギー症状を引き起こす物質の働きを抑える抗アレルギー薬も配合された点眼薬。副作用も少ない。

エリックス点眼液

成分(一般名):アンレキサノクス

ヒスタミンなどアレルギー症状を引き起こす物質の働きを抑え、目のかゆみや充血、涙目などの症状を予防緩和する点服薬。副作用も少ない。

ケタス点眼液

成分(一般名):イブジラスト

ロイコトリエンなどアレ.ギー症状を引き起こす物質の働きを抑える作用があり、目のかゆみや充血、涙目などを予防軽減する。副作用も少ない。

処方薬 抗ヒスタミン薬(第2世代)

目のかゆみなどアレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの体内物質の働きを抑える作用によって、花粉症の症状を軽減する。作用は強力でないが、副作用の心配も少ない。

ザジデン点眼液

成分(一般名):ケトチフェンフマル酸塩(点眼)

ヒスタミンH I拮抗薬を配合。目のかゆみ、充血、涙目などの症状を緩和する。副作用も少ない。

リボスチン点眼液

成分(一般名):レボカバスチン塩酸塩(点眼)

ヒスタミンの受容体を強力にブロックすることで、目のかゆみや充血、涙目などの症状を緩和。比較的速やかに効果がある。

パタノール点眼液

成分(一般名):オロパタジン塩酸塩

ヒスタミンHI措抗薬が配合された点眼薬。目のかゆみや充血、涙目に効き、副作用も少ない。

処方薬 ステロイド薬

花粉による目の症状が強い易合や、症状の悪化によって視力障害のおそれがある場合などに用いられます。効果は強いのですが、眼圧上昇などの副作用も心配なため、専門医の慎重な判断、指導のもとで使用します。

リンデロン点眼液

成分(一般名):ペタメタゾンリン酸エステルナトリウム

強力に炎症を抑える働きがあるステロイド点眼薬。症状が極めて重い場合に用いられ、効廷が強い反面、副作用’にも注意が必要で、医師の指導のもと慎重に使用されます。

フルメトロン点眼液

成分(一般名):フルオロメトロン

ステロイド点眼薬で、炎症による腫れや充血かゆみなどを緩和します。症状が強いときに用いられますが、ステロイドとしては作用が穏やかな薬です。

市販の点眼薬

ザジデンAL点眼薬/ノバルティス ファーマ

抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗炎症の3つの作用が働き、目のかゆみを緩和。(第2類医薬品)

ザジデンAL点眼薬

出典:花粉症の薬

NEWエージーアイズ/三共ヘルスケア

抗アレルギー剤のクロモグリク酸ナトリウムに、抗ヒスタミン作用のあるクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合。(第2類医薬品)

NEW エージーアイズ

出典:花粉症の薬

アイリスAGガード/大正製薬

抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗炎症の作用があるケトチフェニンフマル酸塩を配合。(第2類医薬品)

アイリスAGガード
出典:大正製薬

ロート アルガード クリアブロック/ロート製薬

抗ヒスタミン作用のあるクロモグリク酸ナトリウムを配合。悪化した症状もしっかりと改善し、清涼感もあり。(第2類医薬品)

ロート アルガード クリアブロック

出典:花粉症の薬

意外と知らない 効果的な目薬の使い方

花粉症の症状に合わせ得た目薬を選んでいますか?自己流で選んでいると、思わぬトラブルになりかねません。

違う用途の目薬・古い目薬を使う

⇒効果なし/目に良くない刺激

⇒目のトラブル

目薬にも作用・副作用がある

たとえば、血管収縮剤入りの目撃を使用すると、瞬間的に血管が引き締まり充血はとれますが、薬の作用が切れると前より充血を悪化させることがあります。常用するとドライアイや慢性結膜炎をまねくおそれも。

用途に合った目薬を選ぶ

市販の目薬には色んな種類があります。パッケージをよく読んで、目的に合った目薬を選ぶこと。花粉症による目のかゆみや充血には、「抗アレルギー作用」のある目薬を選びます。結膜炎の充血とは違うので気をつけて。薬剤師がいる店で相談すると安心です。

適量を正しく点眼する

定められた用法や用量はきちんと守ります。使い過ぎは副作用のもと。また、副作用が少ないものであっても、症状のあるときだけ使用し、常用は避けましょう。常用していいのは、ドライアイ用の人工涙夜型の目薬だけなのです。

目薬の正しいさし方

1.手を洗い清潔にする。

手洗いで清潔に

2.片方の手で目薬の容器を持ち、顔は上を向ける。

片方の手で目薬の容器を持ち上げる

3.目薬を持たないほうの手で下まぶた、あるいは上下のまぶたを軽く引っぱるようにして目を大きく開け目薬をl~2滴落とします。このとき、目薬の容器の先がまつげやまぶたに触れないように。

目薬の容器の先がまつげやまぶたに触れないように注意する

4.そのまま1分ほど目を閉じたままにする。目薬が目の外に流れ出てしまうので、まぶたをパチパチと開閉してはいけません。

まぶたをパチパチと開閉してはNG

5.目薬が涙点(るいてん)から流れ出ていかないように、しばらくまぶたを閉じるか、目頭を軽く押さえる。目薬が流れ出ていってしまうと薬の効果が発揮できなくなってしまいます。

目頭を軽く押さえる

6.目の周りにあふれ出た目薬は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取る。

溢れた目薬を清潔なガーゼやティッシュで拭き取る

出典:参天製薬

※目薬2~3滴&目をパチパチはNG!

目薬は1滴で十分効果があり。多くさすと目から溢れた目薬で目のまわりがただれたり、ロや鼻に流れて炎症を起こしたりしがちです。さした後のまばたきは、ポンプのように目薬を鼻涙管へと送り出してしまうのでNG。点眼後はゆっくり目を閉じ、目頭をやさしく押さえて、鼻涙管へ薬液が流れるのを防ぐのが正しい点眼法です。

鼻涙管へ薬液が流れるのを防ぐのが正しい点眼法

点眼後はゆっくり目を閉じ、目頭をやさしく押さえる出典:参天製薬

また、使用期限の切れた古い目薬は使わない、家族や友人との使い貸しは眼病が感染する可能性があるので、基本的なマナーも守ってください。

コンタクト&花粉で目を傷つけていませんか?

大切な目を守るコツ&グッズ

花粉の時期のコンタクトレンズ装用は、花粉症を悪化させるだけでなく、様々なトラブルの原因に。

コンタクトレンズは目に異物

⇒レンズに花粉が付着

⇒目に花粉が残留

⇒コンタクトレンズと花粉のWパンチ

最悪の場合は失明も!

コンタクトレンズは、つけているだけで目の刺激に。さらに、花粉や涙にまみれたレンズは、眼球を動かしたりまばたきするたびに移動し、汚れを目の奥へ押し込みます。目をこすって眼球に傷がついたり、結膜炎になるだけでなく、運が悪ければ失明するケースも。

使い捨てレンズでこまめに交換

毎日ケアしても、レンズの汚れを完全に落とすのは難しいもの。1日使い捨てのレンズなら、汚れごと捨てられます。症状によってメガネと使い分けたり、新しいレンズに交換しやすい点もメリットです。

目薬・洗眼で目を清潔に保つ

目の違和感やかゆみがあるときは、コンタクトレンズ専用の目薬をさすか、流水でやさしくすすぐ、洗眼薬を使うなどして、洗眼します。

 

参考:コンタクト アイボン/小林製薬

コンタクトレンズを使用していると、目の異物感、かゆみなど不快な症状がおこりがち。目についたタンパク汚れやほこりを洗い流して、スッキリとさせます

コンタクト アイボン出典:Amazon

コンタクトよりメガネを選ぶ

花粉飛散時だけは、コンタクトをやめてメガネにしませんか?メガネはコンタクトに比べて目への刺激が少なく、洗眼するのも簡単です。

メガネで花粉から目を守る

花粉シーズンは、メガネを積極的に活用しましょう。コンタクトレンズの人は、メガネに切り替えた方が安全です。視力のいい人もこのシーズンだけは伊達メガネでおしゃれを楽しんでみても。また、花粉症予備群の人も、メガネで未来の発症を予防しましょう。

サングラスで日差しをガード

花粉症の目にとっては、日射しや風が刺激になることも。天気のいい日中のお出かけは、サングラスを忘れずに。風のある日はいつもより大きめのレンズを選ぶなど、目への刺激を少なくする工夫をします。

花粉症対策メガネは強い味方

最近は、花粉対策用メガネの種類も増えています。普通のメガネの上からかけられるもの、くもり防止機能付き、通常のメガネに対応した花粉がつきにくい帯電防止レンズ・・・など。花粉の侵入が少ないゴーグルクイプでも、ソフトでスタイリッシュなデザインが多く、日常使いでもさほど違和感がありません。

ゴーグルクイプめがね出典:Zoff

花粉症対策メガネ出典:眼鏡市場

まとめ

目の花粉症状を予防するには、毎日の洗眼が基本。花粉症予防用メガネなどを活用しながら、さらに、本格的に症状を抑えるための目薬が、最も効果的な方法です。どれか1つだけにするのでは、期待するほど症状改善にはつながりません。面倒でも、多角的なアプローチで辛い花粉症シーズンを乗り切りましょう。

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