201601/13

花粉症と風邪の違い!見分けるポイントチャート診断

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花粉症と風邪に違いに迷う女性

「風邪だと思って、薬を飲み、栄養を摂り、安静にしていたのに、何日経っても一向に治らない・・・」そんな経験はありませんか?もしかして、それは花粉症かもしれません。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり・・・花粉症と風邪は、よく似た症状があらわれます。やっかいなことに、花粉症はのどの詰まりや頭痛、発熱など、風邪との区別がつきにくい症状もあらわれることが多く、判断するのが難しいのです。

また、風邪はある程度抵抗力があれば、数日もすれば完治します。しかし、花粉症は投薬など適切な処置をしないと、回復はほとんどしないでしょう。今あるつらい症状を、的確に改善するには、まずそれらの症状が風邪なのか、それとも花粉症によるものなのか?しっかり判断しておく必要があります。

そこで、これから『花粉症と風邪の見分けるポイント』がご紹介します。迷ったときは、ぜひご参考くださいね。

辛いその症状 風邪?それとも花粉症?

花粉症の症状は、風邪の初期症状とよく似ています。そのため、ある年に突然発症した場合では、風邪が長引いていると勘違いきれることも少なくありません。風邪と花粉症を見分けるポイントはいくつかあります。

例えば鼻水の出方。風邪の鼻水は、引き始めはサラサラしていますが、やがて粘っこく色のついた鼻水に変化していきます。それに対して、花粉症では、いつまでも水っぽいままです。これに加えて、のどや目のかゆみ、涙などの症状があれば、風邪ではなく花粉症などアレルギー疾患の可能性が高いといえます。

花粉症は、ある年から突然発症することが少なくありません。次に、花粉症の主な症状を挙げますので、「ついに自分も花粉症を発症したかもしれない」と思ったら、耳鼻咽喉科の医師に相談してください。

花粉症の主な症状9つ

  1. くしゃみが1日に何回も出る
  2. 水のようなサラサラとした鼻水が何日も続く
  3. 強い鼻詰まりが突然起こる
  4. のどがイガイガしたり、かゆくなったりする
  5. からぜき(コンコンと乾いた咳)が出る
  6. 目のかゆみや充血、涙目の症状
  7. 頭痛、だるさ、熱っぽさ(微熱)などの全身症状
  8. 口の中がザラザラし、食欲がなくなる
  9. 肌荒れがひどくなる

など

花粉症の可能性は何%?簡単チャート診断

また、こうした症状が出ていても、それが花粉症なのかそれとも風邪なのか、ハッキリ判断と判断することは難しいでしょう。次に、花粉症の可能性を簡単なチャート診断にまとめました。花粉症の場合、風邪と違って鼻のほか、日にも症状が出ることが多いなどといった特徴から、花粉症である疑いをパーセントで示したものです。医療機関にかかる前の参考にしてください。

花粉症の可能性が分かる 簡単チャート診断

Q1.花粉症かな?と思う

YES:Q4へ NO:Q2へ

Q2.くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状がある

YES:Q7へ NO:Q3へ

Q3.目のかゆみがある

YES:Q5へ NO:診断Aへ

Q4.花粉症のニュースを見ると憂うつになる

YES:Q6へ NO:Q2へ

Q51日に鼻をかむ回数は?

10回以上:Q7へ 10回未満:Q9へ

Q6.熱がある

37.5℃以下:Q7へ 37.5℃以上:風邪の疑い

Q71日にくしゃみをする回数は?

10回以上:診断Dへ 10回未満:Q10へ

Q8.鼻水が黄色っぽい

YES:Q6へ NO:風邪の疑い

Q9.鼻づまりがある

YES:Q7へ NO:診断Bへ

Q10.何らかのアレルギーがある

YES:診断Dへ 

NO:診断Cへ

 

診断A 花粉症の疑い025%

花粉症の疑いは低いでしょう。ただし、この診断は目安的なもの。現在、過ぎ花粉症は日本人の約20%にあるといわれています。気になる人は、医師の診断を受けることをおススメします。

診断B 花粉症の疑い2650%

花粉症の疑いは低いですが、可能性がないとは言い切れません。気になる人は、医師の診断を受けた方が安心でしょう。

診断C 花粉症の疑い5175%

花粉症の疑いがあります。花粉症は、その年の花粉の飛散量によって、発症しない人もいます。風邪との区別も、医師でないと難しいので、医療機関への受診をしてください。

診断D 花粉症の疑い76100%

花粉症の疑いが濃厚です。早めの医師の診断を受けましょう。仕事や学業など、日常生活に支障をきたさないような薬も処方してもらえます。

風邪と花粉症の見分け

最大の決め手は“かゆみ”の有無

くしゃみや鼻水、鼻づまりをはじめ、のどの痛みやせきなど、花粉症と風邪の症状はよく似ており、チャート診断をしても判断が難しいこともあるかもしれません。

ここで、両者を見分けるときの最大の決め手は、かゆみがあるかどうかです。

まず、鼻や目にかゆみがあるか注意してみましょう。特に目のかゆみは、風邪だけが原因で起こることはないので、大きな目安となるハズ。

また、花粉症の場合、のどの痛みはさほど強くはなく、ときにかゆみを伴うことがあります。さらに、風邪は1週間ほどで治りますが、症状が長引く場合は花粉症の可能性が高いといえます。

「風邪」か「花粉症」かどうかは分からないけれど、とにかく症状を抑えたい!

というときには、ひとまず市販の風邪薬を飲んでもOK。市販のものでも、鼻の諸症状を抑える作用があります。ただし、市販薬はあくまで応急的処置です。最終的には医療機関にかかり、適切な診断と治療を受けましょう。

花粉症は鼻や目以外の全身に症状が出ることも!

花粉症では、主に鼻や目に症状が現れますが、人によっては、そのほかの部分につらい症状が出ることもあります。

花粉は、鼻と目に入りやすいので、一般的には鼻や目の症状が中心となります。しかし、人によってはそれ以外の部分に症状が現れることも。皮膚が敏感な人は、皮膚にくっついた花粉の刺激でかゆみを生じるケースもあるのです。

また、耳がかゆかったり、詰まった感じに悩まされる人もいます。のどがせいぜいする、せきが止まらない、たんが出る、声がかすれるといった、のどの症状もよく見られます。

花粉の粒子は、ハウスダストほどは細かくないため、のどの下の方にある気管支までは届きません。のどのせいぜい音やせきは、ぜんそくなどの気管支の炎症によるものではなく、のどの症状なのです。さらに、のどにかゆみを感じたり、痛みを感じる場合もあります。

発熱や頭痛など、風邪のような症状が出るケースもありますが、それほどひどくなることはありません。そのほか、じんましんが出る人もいます。

鼻や目以外の花粉症状チェックポイント15

  1. のどがぜいぜいする
  2. せきが出る
  3. たんが出る
  4. 声がかすれる
  5. のどがかゆい
  6. のどが痛い
  7. 息が苦しい
  8. においが分からない
  9. 食べ物がまずい
  10. 口が渇く
  11. 耳が詰まる
  12. 皮膚がかゆい
  13. 熱が出る
  14. 頭痛がする
  15. いびきをかく

項目にチェックが多くつくほど、また症状が強いほど、花粉症の重症度が高くなります。気になる症状に合った診療科にかかってください。

花粉症と間違えやすい「通年性アレルギー性鼻炎」

アレルギー性鼻炎は、「花粉症」「通年性アレルギー性鼻炎」の、大きく2つの種類に分けられます。

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンの種類、アレルゲンに触れている期間、発症する期間の違いによって、大きく2つに分類されています。

スギやヒノキ、ブタクサなど、植物の花粉が原因で引き起こされる、季節性のアレルギー性鼻炎が「花粉症」です。花粉症によるアレルギー性鼻炎は、花粉の飛散する時期だけに症状が現れます。

一方、ハウスダストへ家の中のホコリ、ダニ、ダニの死馴など)や、ガ、ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛、カビなどが原因で、アレルギー症状が引き起こされることがあります。

これらのアレルゲンは、一年中身の回りにあるため、症状も一年中続きます。そのため「通年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれているのです。「花粉症」と、「通年性アレルギー性鼻炎」が発症するしくみはほぼ一緒で、さらに、この2つを合併している人も少なくありません。

通年性アレルギー性鼻炎の特徴

  • アレルゲンの種類

⇒ハウスダスト(家の中のホコリ、ダニ、ダニの死骸)、ガ、ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛、カビなど

  • アレルゲンに触れている期間

⇒1年中、身の回りにある

  • 発症する期間

⇒1年中、鼻炎症状が続く

花粉症と間違えやすい「そのほかの鼻の病気」

鼻の病気の中には、花粉症とよく似た症状が出るものがあります。特に鼻づまりなどが特徴的な「慢性副鼻腔(ふくびくう)炎」=「蓄膿(ちくのう)症」と「鼻中隔湾曲(びちゅうかくわんきょく)症」は、判定しづらい病気です。

「慢性副鼻腔炎」の主な症状は、鼻づまり、粘性の鼻水、顔やおでこの痛みなど、花粉症のようなアレルギー性鼻炎と合併することも多く、耳鼻科で診てもらわないとなかなか判定できません。

「慢性副鼻腔炎」は、鼻の奥にある副鼻腔に細菌が感染して、炎症を起こす病気です。原因となっている炎症を抑える治療をしなければならないため、花粉症との違いをハッキリさせる必要があります。

また、「鼻中隔湾曲症」は片側の鼻に、強い鼻づまりが起こる病気です。鼻中隔というのは、左右の鼻の中を隔てている壁です。この壁が大きくどちらかに曲がっていることで、片側の空気の通り道が狭くなってしまうのが原因です。極端に壁が湾曲している場合は、手術をして治すこともあります。

慢性副鼻腔炎(ちくのうしょう)

原因

鼻の奥にある副鼻腔に細菌が感染して、慢性的に炎症を起こす

主な症状

鼻づまり、粘性の鼻水、顔やおでこの痛み

治療法

抗生剤を用いて、原因となっている症状を抑える

副鼻腔の場所の図解出典:NAVERまとめ

鼻中隔湾曲(びちゅうかくわんきょく)

原因

左右の鼻の中を隔てている鼻中隔が、大きくどちらかに曲がっている

主な症状

片側の鼻に強い鼻づまり

治療法

手術をして湾曲を修正する

鼻中隔湾曲の正常鼻腔のCTの図解出典:川村耳鼻咽喉科クリニック

彎曲した鼻腔のCT図出典:聖路加国際病院

「症状」に合った「診療科」を選ぼう!

花粉症は、主に耳鼻科で診てもらえますが、症状によっては、それ以外の診療科にかかったほうがよいこともあります。

花粉症の症伏が強くでるのは、主に鼻です。そのため、多くの人が耳鼻科にかかることになるでしょう。しかし、目のかゆみや充血がつらいようなときは、専門である眼科へ行ったほうがより適切な治療が受けられます。さらに、皮膚のかゆみが強い場合は皮膚科、せきや頭痛がつらい場合は内科など、症状に合った診療科を選ぶことが大切です。

最近は、「アレルギー科」を掲げている医院も見られますが、その多くは内科に併設されたもの。アレルギー性疾患を、総合的に診る医療機関はほとんどなく、症状が複数ある場合は、いくつかの科をかけもちで受診するのが実情なのです。

しかし、アレルギーの研究が進むにつれ、一人の患者さんに対して総合的な診療が必要であることもわかってきており。トータルなケアができる医療機関が増えることが期待されています。

まとめ

花粉症は、感染症である風邪とは違い、アレルギー性疾患なので、治療が複雑で完治が難しい疾病です。自己判断に頼りすぎていると、症状が一向に改善しないどころか、さらに健康を害することになりかねません。症状が長びく、症状の度合いが強い場合は、早めに医療機関にかかりましょう。

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