201506/30

まだ間に合う!薄毛の原因4つの対策法と抜け毛の本数を止める生活習慣

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薄毛で悩む

掃除機でのゴミの中身を見て、髪の毛はどれほど多いか、驚くことはありませんか?毎日想像以上の髪の毛が抜けているのです。そして次第に薄毛になっていきます。

まずは、薄毛とはどのようなもので、どんな理由で起きるのかを解説します。

円形脱毛症などを除き、薄毛は徐々に進行します。しかし、最初からそれに気づくのは至難の業。「ちょっと抜け毛が増えたかな?」というくらいで、やはり見た目に変化が起きてから自分が薄毛になっていることを理解する人が大半なのです。

薄毛になる前の毛の密度を100%とすると、60%くらいまで減っても頭皮はそこまで目立たないので、本人も周囲も気づきません。

仮に60%を切ったとしても、例えば風呂上がりなどに「なんだか毛が薄くなってきたかも・・・」と感じるようになるかもしれませんが、乾いているときはそこまで目立たないため、コンプレックスになるほどではないでしょう。ただし、この時点で毛の密度はほぼ半分になっていることになります。

そして40%を切ると、明らかに頭皮が目立つようになり、薄毛であることを自分も認めざるを得なくなります。

特に日本人は、黒髪と白い肌とのコントラストから薄毛が目立ちやすいことも手伝って、周囲の人々も「あの人は薄毛だ!」と感じるようになるでしょう。

ここで初めて、対策を考えるようになるワケですが、薄毛の進行は、実際はずいぶん前に始まっているのです。

では、薄毛が進行しつつある頭ではいったい何が起こっているのでしょうか?

それを知るためのポイントとなるのは、“へアサイクル”。髪の毛は、1日に0.2㎜~0.4㎜くらい伸びていて、人によって個人差がありますが、単純平均すると1年で12㎝前後は伸びる計算です。

ではここでクイズです。

Q:髪を伸ばしっぱなしにしておくと、いったいどれだけ伸びるでしょうか?

A:せいぜいlm前後〈腰のあたりくらいまで〉が限度。

〈世界一の記録ばかりを集めた「ギネス世界記録」には、6m以上も髪を伸ばしたというような記録も見られますが、これはあくまで特殊な例。〉

なぜlm前後か。その理由が“ヘアサイクル”にあります。

ヘアサイクルの図表

毛髪には1本ごとに寿命がある

伸びる〈成長期〉⇒抜ける〈退行期〉⇒生える〈休止期〉というサイクルを約3~6年周期で繰り返しています。

このうち成長期が一番長く、通常2~5年間続くのですが、健全な毛髪も、退行期になれば自然に抜け落ち、新しい毛髪へと生え変わります。

これを“ヘアサイクル”と言います。つまり、平均的な毛髪は2~5年で成長が止まり、6年経つと抜け落ちることになります。このサイクルがあるため、髪が一定以上伸びることはありません。

へアサイクルが正常であれば、おおよそ90%の毛髪が成長期の段階にあるため、退行期の髪が抜けても薄毛になる心配はありません。

健康的な人の抜け毛は、1日におおよそ50~100本。この程度であれば、すぐにそれと入れ替わるように新しい髪の毛が生えてきますし、特に気になるようなことはないのです。

ところが、時としてヘアサイクルにおける成長期に異常が生じ、髪の毛をつくり出す毛包の成長が十分にできないことが起こります。

へアサイクルの異常による髪の障害

髪の毛は、成長し始める初期段階には柔らかい軟毛の状態にあり、それが次第に硬い髪に育っていくのですが、へアサイクル異常が起きると、硬い髪に成長する前の軟毛の状態で成長が止まり、休止期に入って抜け落ち育たないうちになくなってしまうのです。

その結果、薄毛・抜け毛が目立つようになります。これを“休止期脱毛”と言い、AGAの薄毛の原因となっている症状です。

ちなみに、成長期の髪が抜け落ちていく症状を“成長期脱毛”と言い、これは円形脱毛症などがその代表例にあたります。

いずれにせよ、すべての薄毛の症状は、へアサイクルの乱れによって引き起こると言えます。どうしてヘアサイクルの乱れが起きるのかと言えば、それには主に4つの理由が考えられます。

ヘアサイクルが乱れる4つの原因

  1. 男性ホルモンによる影響
  2. 遺伝の影響
  3. 血流低下による毛母細胞への影響
  4. 生活習慣の影響

男性ホルモンによる影響

AGA〈男性型脱毛症〉のもっとも大きな理由と言われるのが、男性ホルモンによる影響です。

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、毛根近くの皮脂腺から分泌される酵素の一種である“5α〈アルファ〉リダクターゼ”と結びつくことで、“DHT〈ジヒドロテストステロン〉”という成分に変換されます。

このDHTこそが薄毛にとっての悪玉ホルモン。毛孔頭にある受容体と結合すると髪の成長を抑制し、髪を細く抜けやすくさせてしまうのです。つまりDHTにより、毛包が成長できなくなるのです。

“5αリダクターゼ”の量が多い人ほど、DHTが生成されやすいため、薄毛になりやすい傾向になりますが、テストステロンの量と“5α〈アルファ〉リダクターゼ”の量は、必ずしも正比例の関係ではありません。

遺伝の影響

薄毛に関係する酵素“5αリダクターゼ”の働きには大きな個人差があり、遺伝的要素が色濃く影響すると言われています。そのため家系に薄毛の人がいれば、遺伝によってその体質を受け継ぐ可能性が高くなるというワケです。

男性ホルモンに対する感受性を決める“レセプター”の量も、遺伝の影響によって大きく変わってくると言われています。レセプターが多いと、男性ホルモンの感受性が高くなり、薄毛の悪玉ホルモンDHTの元“5αリダクターゼ”の生成が盛んになるので、薄毛になりやすくなりますが、この体質を受け継ぐ場合もあります。

血流低下による毛母細胞への影響

血流低下による毛母細胞の断面図

髪は、毛根にある“毛母細胞”が分裂・増殖を繰り返すことによって髪の毛は生え、成長しています。

この毛母佃抱の活動をサポートしているのが毛細血管で、毛細血管を流れる血液から発毛に必要な栄養素や酸素といったエネルギーを送り込んでいるワケですが、もし、頭皮の血行が悪くなると、当然、栄養素や酸素が行き渡りづらくなります。

栄養がなくては戎長できませんから、血流が悪くなると毛髪の成長にはマイナスとなるのです。

これは、食生活などの日常生活と密接な関係にあり、血流を悪くしている習慣を見直すことで、いくらかの改善がみられることがあります。

生活習慣の影響

食生活のアンバランス

健康な毛髪を作るためには、まず、健康な身体作りが基本で、生活習慣病を起こすような食生活は禁物です。

たとえば脂っこい肉食系の食事は血液中のコレステロール濃度を高め、毛乳頭にスムーズに栄養を行き渡りにくくし、皮指の分泌を多くし、脂漏性脱毛の原因になってしまいます。

また、毛髪はケラチンという硬いタンパク質でできており、常に良質なタンパク質の摂取が健康な毛髪を作るための基本と言えます。

ビタミンAが不足すると皮脂の分泌が減り過ぎたり、汗腺の働きが衰えて角質層が厚くなります。また、ビタミンB2が不足すると、逆に皮脂の分泌が過剰となって“脂漏性脱毛”を引き起こすことがあります。

動物性食品に多い酸性食品と、植物性食品に多いアルカリ性食品や、ビタミン・ミネラルなど、食事全体の栄養バランスを考えて食べることが大切。

さらに、脂っこいもの・刺激物・塩分・糖分などを摂り過ぎると、皮脂腺の働きを活発にしたり、毛髪の成長を妨げたりして,脱毛の原因になることがあります。

一般的に髪の毛にとって良い食べ方とは、生活習慣病の予防食と同じということが言えるでしょう。

アルコール

アルコールに関しては、飲酒という行為そのものが髪に悪影響を与えるということはありません。むしろ「酒は百薬の長」と言われるように二適度の分量ならばストレスが解消され、頭皮の血流も良くなるでしょう。

しかし、一定量を超え、泥酔するほど飲んでしまうと、頭皮の血液循環は一気に悪くなり、薄毛の原因にもなりかねません。

タバコ

タバコは髪にとっては、百害あって一利なし。毎日の習慣的な喫煙で、血管が収縮し血行不良を起こす原因となります。当然、頭皮の血行も悪くなり、髪に十分な栄養を届けられない状態になってしまいます。

精神面・自律神経系のアンバランス

過度なストレス

健康な髪の毛の状態の図面

“自律神経”は私たちの意思に関係なく働いている神経で、その中枢はホルモンの場合と同じく脳の視床下部というところにあり、ここから出た神経細胞は“交換神経”と“訓交感神経”となって、内臓のいろいろな器官や分泌腺などに分布しています。

“交感神経”が刺激されると、皮膚からはエネルギーが発散されて身体の活動が活発になり、発汗の促進・立毛筋〈りつもうきん〉の収縮・血管の収縮などが起こり、“副交感神経”が刺激されると、この反対の状態になってエネルギーが蓄積されるようになり、身体の修復や疲労の回復をしようとします。

イライラや心配事が多いと、ストレスにより皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌が増加したり、自律神経が正常に作用しなくなってきます。

すると、ストレスに対抗するために“カテコラミン”という物質が分泌され、血管が収縮しやすくなり、さらには、交感神経の緊張から胃腸障害を起こすようになり、栄養の不足などでも抜け毛の増加に・・・。

交感神経と副交感神経はまったく逆の作用を持っていて、これらの神経系がその時々に応じてクルマのアクセルとブレーキの役目をしながら、肉体の健康を保とうとします。

しかしストレス状態が過度に長く続くと、交感神経のみが働いたり、バランスが崩れて両方が働いたり、あるいは働かなくなったりして自律機能の失調が起こり、様々な身体の不調を来すことカあります。

このような自律神経のアンバランスが引き金となって起こった症伏を、“自律神経失調症”と呼びます。

特に“円形脱毛症”などは、病因としては自己免疫説が有力ですが、精神的疲労による自律神経機能の異常によっても起こると考えられています。

そのため場合に応じて、皮膚科だけでなく神経科や心療内科などの受診も、視野に入れる必要があるでしょう。

慢性的な睡眠不足

睡眠不足もまた、髪の毛にとって大敵。睡眠中は古くなった細胞が新しく再生され、髪が育つ大切な時間であるからです。

しかし、ただ眠れればよいというものではありません。

進化学的に高等動物の睡眠は、十分な餌を確保できないときに、外敵のいない安全な場所に引きこもり、じっとエネルギーをセーブしている状態が、独自の発展を遂げたものであると言われています。

ほかの動物とはまったく異なる進化をした人間にとって、睡眠は単なるエネルギー節約を超えた意味を持っていて、まず、眠りに入ると“成長ホルモン”が、起きている時の何倍も分泌されます。

このホルモンは、細胞分裂を促進させ、損傷を受けた細胞を再生させる働きをします。

また、脳が休まると同時に、起きていた時に五感を通して入ってきた膨大な情報や思考を整理し、記憶を定着させ、または精神的ストレスになりそうな記憶を弱めるといった高度な処理をもなされています。

つまり、薄毛にとって何が一番問題かというと、睡眠の乱れによって成長ホルモンの分泌が減ると、ホルモンはより重要な筋肉組織などの再生に優先的に使われ、髪の成長がストップしてしまうことなのです。

そのためには、睡眠時間を確保することもさることながら、質の高い睡眠が取れる環境〈布団や枕・部屋の温湿度など〉を整え、時には仕事の合間に15~30分程度の仮眠をするなどして、慢性的な睡眠不足の状況を作らないようにすることが必要でしょう。

歯の噛み合わせ

歯の噛み合わせの異常が原因の自律神経失調でも脱毛が起こることが、動物実験から報告されています。そこで歯科で噛み合わせをチェックしてもらうことが必要になる場合もあります。

健康上の問題

肩コリは結果灼に頭皮への血行を悪くするので、早めにマッサージなどでほぐしておくようにしましょう。円形脱毛症などの場合は、ひどい肩こりになることがあります。

間違ったヘアケア

ヘアケア用品の影響

へアケアやスタイリングでは、シャンプー・リンス・整髪料・パーマ剤・染毛剤などの成分が頭皮に残ると皮膚を刺激することがあります。

また、肌質に合っていない合成界面活性剤・殺菌剤などが多量に含まれているシャンプーの使用や、すすぎが不十分などの場合でも、抜け毛が増えることがあります。

そのほかにも、パーマ剤や染毛剤などに含まれるチオグリコール酸・ジアミン・アルカリなどが付着すると、皮膚や髪が荒れたり、抜け毛や切れ毛の原因となることもあります。

パーマも毛染めをなるべく地肌につけないようにし、終わったらよくすすがなければなりません。へアトリートメントなどによるアフターケアも大切です。

ブラッシングのし過ぎ

プラスチック製のブラシで乾いた髪をブラッシングすると、毛髪の表面には+〈プラス〉の電気が帯電します。この電気は毛幹を通り、皮膚の内部の毛根を通って毛乳頭に達すると、その部分の電気は-〈マイナス〉のため、ショートし、毛乳頭組織周辺に軽い炎症が起こります。

これによって、毛髪と毛乳頭との間に細かな気泡が発生し、毛球は萎縮してしまいます。この時に発生している静電気は、実に1万ボルト以上にもなっています。

少しくらいの気泡であれば、時間が経てば消えますが、ブラッシングを煩繁にし過ぎると、髪は毛乳頭から浮き上がり、ついには乳頭剥離〈はくり〉を起こし、細胞は硬くなって髪を留める力を失い、ついには抜け毛となってしまうのです。

ブラッシングのし過ぎで髪の毛が抜け落ちる

これを予防するには、髪に水やヘアクリームをつけるか、ブラシを水で濡らしてから行えば良いのですが、濡れているとスタイリングしにくくなってしまうので、静電気防止機能のあるブラシに替えるというのも手。

また、さらに頭皮ケア効果を求めるなら、多少高額になりますが木製・竹製などのクッションブラシだと、頭皮を荒らさず静電気の発生も少なくおススメです。

まとめ

これらの4つはあくまで主な要因であり、薄毛を引き起こす原因はほかにも多数存在していて、複雑に影響を及ぼし合っています。

薄毛を脱却するためには、遺伝的要素が強いものについては皮膚科を受診し、並行して生活習慣を見直し改善していくといった多角的なアプローチが必要です。

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