
数多く発売されている美容サプリメントは、その多くがシミのない、色白でハリのある肌を目的としています。美容サプリメントと称するもののほとんどが、コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンC、ビタミンEなど数種類の特定の栄養成分を薬的に摂ることによって効果を出そうとしていますが、人の身体はそんなに単純ではありません。
肌は健康のバロメーターとよく言われます。というのは、肌は身体の末端組織なので、身体の中がボロボロで肌だけがキレイということありません。健康状態が良好な結果として、それが肌にも表れてくるというのが本来の姿なのです。
また、肌をキレイにするためには栄養素や酸素がしっかりと身体の隅々まで行き渡るようにすることが大切です。酸素や栄養素を荷台に積んだ血液というトラックが毛細血管という道路を通り、いわば最果ての地である肌に荷物を届ける、というようなイメージをすると分かりやすいかもしれません。
そのためには、
- まず栄養素が充分足りていること
- 酸素を運ぶ赤血球が元気であること
- 全ての栄養素を全身に運ぶ血流が良好であること
が不可欠なのです。
また身体は、生命活動をする上で、美肌の大敵である老廃物や毒素を絶えず発生しているので、これをスムーズに排池することも非常に重要。それを無視して、やみくもに特定の栄養素を摂ったとしても思うような効果は得られないでしょう。肌の健康に関しても、身体の仕組みに合わせて栄養素を摂ることが必須なのです。
そこで、付け焼刃的にサプリメントを摂るのではなく、根本的に身体を変え、健康的な美肌を手に入れる方法をご紹介します。これを少しづつでも取り入れれば、10年20年先も周囲の同年代よりずっと、キレイな女性でいられるハズです。
1 美肌には水が1番大切!
肌をキレイにするために、一番大切なものは水と言っても過言ではありません。
水は血液として栄養素を運ぶ働きの他、身体の様々な生化学反応に使われますので、水が不足すると身体の機能が低下します。身体の機能が低下した状態では肌をキレイに保つことは出来ません。
また水は、排泄や毒素の分解においても、とても重要な役割を果たしています。便秘は美容の大敵ですが、便秘予防にも水の重要性は言うまでもないでしょう。
さらに、水の質も身体の健康のために重要な要素です。富山や新潟など名水で知られる地域の人は、昔から美肌で有名ですが、水の質が身体に与える影響は、私たちが考えるよりもずっと大きいということが分かります。
肌そのものを作る材料はたんぱく質です。肌は約30日~40日前後で入れ替わると言われていますが、いくら他の条件が整っていても、材料が揃わないことには常に新しく、キレイな肌を作り続けることは出来ません。
キチンと食事をしていれば量的に不足する心配のないたんぱく質ですが、「質」には十分配慮する必要があります。プロテインサプリメントを選ぶ際にはたんぱく質の良質性を表すプロテインスコアやアミノ酸スコア(満点は100)の高いものを選びましょう。
お勧めの美肌に良い水
日本の水は「軟水」で、北米・ヨーロッパの水は「硬水」
美肌なら「軟水」
水素たっぷりのおいしい水 (無炭酸水 硬度:44 )
体に近く、やさしく染みこむような「中性域」のお水です。
商品名:水素たっぷりのおいしい水
品名:ボトルドウォーター
原材料:水
商品サイズ:300ml
月山名水ブナの水音 (無炭酸水 硬度:30 )
硬度30の飲みやすい軟水で、体に悪影響を持つ硝酸性窒素や亜硝酸性窒素の含有量が極めて少なく、体にやさしい水です。
商品名:月山名水ブナの水音
品名:ナチュラルミネラルウォーター
原材料:水(湧水)
商品サイズ:500ml、2000ml
白神山地の水 (無炭酸水 硬度:0.2 )
日頃の水分補給、調理水としても最適です。軟水ですから、赤ちゃんのミルクや薬を飲む水にも適しています。
商品名:白神山地の水
品名:ナチュラルミネラルウォーター
原材料:鉱泉水
商品サイズ:500ml / 2000ml / 20L
アイスフィールド (無炭酸水 硬度:27.5 )
カナダ・バンクーバー島の高地の地下深くにかけて形成されている氷河層から湧き出た水で、日本人に合う清涼感を持つ硬度27.5の軟水でもあり世界でもトップクラスの高い純度を誇っています。
商品名:アイスフィールド
品名:ミネラルウォーター
原材料:氷河水
商品サイズ:500ml、1500ml
仙人秘水 (無炭酸水 硬度:29)
水と健康の研究で名高い、東京医科歯科大学 藤田紘一郎名誉教授が毎日飲用しています。日本で最初に認可された非加熱処理の天然弱アルカリ性のナチュラルミネラルウォーターです。地下600mから湧き出た水を人工的な処理を一切せず、その場で直接ボトリングした自然水です。
商品名:仙人秘水
品名:ナチュラルミネラルウォーター
原材料:鉱泉水
商品サイズ:500ml、1000ml
出典(すべての商品):水広場
血液循環に必要なオメガ3系不飽和脂肪酸
血液をサラサラにするためには
次に血流と毛細血管について。毛細血管は栄養素や酸素を届ける動脈と、二酸化炭素や老廃物を運ぶ静脈をつなぐ働きもしているため交換血管とも呼ばれます。この交換機能が悪くなると新陳代謝がスムーズに行われず、顔色も悪くなりくすみやくまとなってあらわれます。この機能を高めるためには血液をサラサラにすることと、血管をしなやかに保つことが重要なのです。
必須脂肪酸(オメガ3系とオメガ6系)の重要性とは?
オメガ3系必須脂肪酸には、α-リノレン酸、EPA、DHAなど、オメガ6系必須脂肪酸には、リノール酸、アラキドン酸などがあります。普段の食生活で不足しがちなα-リノレン酸やEPAを補うことで、炎症促進系の生理活性物質の生成が相対的に減り、炎症をマイルドにすることが期待されています。
株式会社ヘルシーパス
オメガ3系必須脂肪酸 | |
名称 | 主な由来食品 |
α-リノレン酸 | 亜麻仁油、シソ油 |
EPA | 魚 油 |
DHA |
1. DHA・EPA・ DPA
血液をサラサラにする食べ物では、玉ねぎや納豆が有名ですが、栄養成分で言えばタテゴトアザラシに特に含まれるDPAや、青魚に含まれるDHAやEPAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸も効果的。これらは空気に触れると酸化したり、調理により多くが失われることからサプリメントで補った方が効率的な栄養素といえるでしょう。
2. ビタミンC・ビタミンE・亜鉛・ポリフェノール
また、ストレスがかかることで沫肉に大量に発生する活性酸素は血液がドロドロになる主原因です。活性酸素を消去する働きを持つビタミンC、ビタミンE、亜鉛やポリフェノールなどの抗酸化物質も血液をサラサラに保ち、美肌を維持するために不可欠な栄養成分です。
3. コラーゲン・ルチン・ヘスペリジ・ビタミンP
しなやかなで弾力のある血管を保つために必要な栄養成分は/第1にたんぱく質であるコラーゲン、その他にソバに含まれるルチンや、ミカンの筋や袋に多く含まれるヘスペリジなどのビタミンP(ビタミン様物質)が挙げられます。
効率的なデトックスをサポートする栄養素・成分
肌トラブルを改善するには、デトックス(解毒)も外せません。
- 水分・ビタミン類・ミネラル・タンパク質
デトックス効果を高めるには、デトックス器官である肝臓、腎臓、肺、腸、肌の働きの働きを高める必要があります。腸をキレイに保つことは美肌を保つ上で特に重要ですが、ほかの美容・健康対策でも言われるように、水分やビタミン、ミネラル、たんぱく質を総合的に摂ることが一番の便秘対策なのです。 - 亜鉛・セレン
デトックス効果の期待される特定の栄養素として挙げるなら、亜鉛やセレンが有名ですが、セレンは多くの食品に含まれているので、さほど心配はいりません。牡蝿やレバーに多く含まれる亜鉛は、デトックス効果だけでなく様々な働きをもつ栄養素です。ただ亜鉛を摂るにしろ、その前にたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど基礎となるものをしっかり摂っていることが大切です。
ビタミンCだけじゃない!シミとそばかすに効果的な栄養素・成分
- ビタミンC・亜鉛・スペリジン
シミ・そばかすは黒色のメラニン色素が皮膚に沈着したものです。ビタミンCはメラニンの生成を抑える働きのほか、コラーゲンの生成や活性酸素を消去する働きがあり、美容には非鴬に効果的な栄養素と言えるでしょう。ただビタミンCは壊れやすいので、ビタミンCを安定させる働きを持つヘスペリジンと、共に摂取するとより効果的でしょう。また亜鉛にもシミを消去する働きがあります。
体に必要な栄養素を摂取、デトックス&ダイエット料理
オクラのグリーンカレー
材料(1人分)
オクラ…10本(80g・乱切り)
玉ねぎ…1/8個(25g・みじん切り)
ししとうがらし…2~3本(25g・ざく切り)
香菜の根のざく切り…大さじ1/4
にんにく…1/2かけ
ココナッツミルク…大さじ1と2/3
豆乳…1/2カップ カレー粉…小さじ1}
塩…小さじ1/4
ごはん…小盛り1杯分(140g)
作り方
1.フードプロセッサーにAを入れて回し、ペースト状にする。
2.なべにししとうがらしを入れて火にかけ、オクラと玉ねぎを加える。煮立ったら弱火にして3分煮、塩で味をととのえる。
3.器にごはんを盛り、2をかけ、あれば刻んだ香菜を散らす。
スペイン風にんにくスープ
材料(1人分)
にんにく…1かけ(みじん切り)
玉ねぎ…1/4個(50g・薄切り)
バゲット…1枚(20g・一口大に切る)
絹ごし豆腐…1/6丁(50g)
オリーブ油…適量
水…1カップ
パプリカパウダー…小さじ1/4
塩…小さじ1/4弱 昆布茶…小さじ1/4強
作り方
1.なべにオリーブ油を熱してにんにくをいため、香りが立ったら玉ねぎをいため合わせる。
2.バゲットを加えていため、水を加えてひと煮立ちさせ、パプリカパウダーで味をととのえる。
3.豆腐をくずし入れ、あたためる。器に盛り、あればパセリのみじん切りを散らす。
出典(すべての料理):cookpad
美容成分の常識の真実! コラーゲン・ヒアルロン酸は必要ない!?
美容成分として筆頭にくるのが、コラーゲンとヒアルロン酸。美肌に良かれと思って、せっせとコラーゲン・ヒアルロン酸入りのサプリメント・ドリンクを摂っている人も、多いのではないでしょうか?
コラーゲンはたんぱく質の1つです。たんぱく質は非常に大きい分子なので、口から摂取するとアミノ酸レベルにまで分解されます。食べたコラーゲンが、直接肌に影響したり、肌の再合成の為だけに使用されるということはありません。「乾燥肌対策に」ともてはやされるヒアルロン酸も、やはりたんぱく質の1種です。
代謝アップ促進のための栄養素を摂取しよう
ただ、コラーゲンやヒアルロン酸も栄養物質なので、摂取することに全く意味がないワケではありません。とはいえ、コラーゲンやヒアルロン酸は身体で合成できるたんぱく質なので、わざわざサプリメントやドリンクを買ってまで摂るものでもないかもしれません。
それより、ビタミンやミネラル、ポリフェノールといった、自分の体内で作れないもので。代謝アップを促進させるような栄養素を摂取した方が、より効率的で身体にかかる負担や経済的負担も少なく済むという考え方もあります。
- コラーゲン・ヒアルロン酸の原料
たんぱく質・ビタミンC・亜鉛
コラーゲンの生成には、材料となるプロテインと共にその生成を助けるビタミンCや亜鉛を、ヒアルロン酸に関しては亜鉛、マグネシウムなどをプロテインと共に摂ると、良いでしょう。
肌だけではない エイジングと正しく向き合う方法
ここまで、肌を中心とした栄養素・成分の摂り方をご紹介しましたが、肌をアゲるものだけでなく、身体の中のエイジングの元となる活性酸素も、同時に対処する必要があります。肌をいくらケアようとしても、サゲる要素が多ければ、それだけ効果が低くなってしまいますよね。
そこで、先ほど少し触れたビタミンCやフィトケミカルを含め、活性酸素とそれを無害化する強力な抗酸化物質について、詳しく掘り下げていきましょう。肌をアゲるポイントを押さえながら、肌をサゲるポイントも押さえれば、アンチエイジング効果はずっと強固なものになるハズです。
人の身体の細胞は常に入れ替わっている
私たちの身体は驚くほどのスピードで入れ替っています。健康な身体になるかどうかは、身体を作り替える能力と直結しているのです。以下にいくつか例を挙げてみましょう。
- 消化器の粘膜はたった3日ですべて入れ替わる。
- 手足や心臓、消化器の筋細胞はわずか1ヶ月でおよそ60%が入れ替わり、残り40%はおよそ200日で入れ替わる。
- 体の肝心の部分である肝臓には、3000億個の細胞があり、その96%は1ヶ月入れ替わります。残りの4%はおよそ300日。
- アミノ酸レベルでは、脳の40%がわずか1ヶ月で作り替えられ、残りの60%はおよそ300日で全て入れ替わる。
身体の作り替えのスピードは私たちが考えるよりもずっと遠いのです。作り替えには当然材料料である栄養素が不足すると、身体の中は手抜き建築のように、病気やストレスに対スに対して弱い身体になってしまいます。
これだけのスピードで作り替えられるために必要なすべての栄養素を、食事だけで摂るのは大変難しいことです。サプリメントは正常な作り替えに必要な栄養素を補うという意味で非常に大きな助けとなるのです。
人間の細胞は 動的平衡を保とうとする
青山学院大学教授生物学者 福岡伸一が繰り返し提唱しています。
私たちは60兆個の細胞でできていて、ミクロの目で見ていくとその細胞は分子からなっていて、分子は原子からなっています。その場の瞬間で見ると細胞はプラモデルのようにさまざまなパーツが組み合わさってできているように見えるけれど、実はその内部は常に動いていてものすごい速度で入れ替わっています。
青山学院大学教授 生物学者 福岡伸一
アンチエイジングにこそサプリメントが効率的&効果的
アンチエイジングというと、「老化とどう向き合うか」「いかに若さをキープするか」というイメージが強い人も多いでしょう。
美容の面でも健康の面でも、年を重ねて老いていくことは個人差こそあれ、避けることはできません。では、エイジングに賢く向き合うにはどうすれば良いのでしょうか。
人間の身体は、絶えず代謝を行うことで、内臓や肌などのリニューアルをしています。作り替えられる身体の品質は、当然、使用された材料、つまり食べ物に含まれる栄養素によって左右されます。
ですから、作り替えに必要な栄養素が不十分だったり、質の悪いものであれば、本来の若さ・美しさと建康にはなれません。肌だけを美しくするのにだけとらわれるのではなく、「身体トータルの健全な作り替えをサポートする」ことが、真のアンチエイジングの秘訣なのです。
アンチエイジングの鍵を握る「核酸」と「抗酸化物質」
「身体の健全な作り替えをサポートする」ためのキーワードは、大きく分けて2つ、
「核酸」と「抗酸化物質」です。
作り替えの核となる「核酸」と、作り替えの邪魔ものである活性酸素を抑制する「抗酸化物質」とは切っても切れない関係。身体は食べる物によってのみ作り上げられるのですから、「核酸」や「抗酸化物質」といった身体の作り替えに必要なものを、どのような食品から摂取するかということに注意を払う必要があります。
しかし、現代日本で社会生活を送ろうと思うと、3度の食事だけで全ての作り替えに必要な材料をカバーすることはカンタンなことではありません。特に、忙しい人や食の細い人にはよりハードルが高いでしょう。そんな時こそ、サプリメントを賢く活用して、十分な量を補うことが必要なのです。
新陳代謝のキモ“核酸”
“核酸”はすべての細胞核中に含まれる高分子有機化合物で、古い細胞を排し新しい細胞をつくる働きがあり、DNA、RNAなどの遺伝子情報を伝える働きがあります。つまり、核酸は「身体の作り替え」における最も重要な物質であり、体内における核酸の働きを健全に整えることが健康の核であるといっても過言ではありません。
核酸が不足すると、細胞の代謝が遅くなり組織や器官の老化が進んでしまいます。また、体内で過剰発生する活性酸素が核酸を酸化すると、DNAの遺伝情報を損傷するリスクが高まるのですが、核酸はそのようなダメージを受けた細胞を修復するための、貴重な物質でもあります。
活性酸素がなぜ悪者なのか?
アンチエイジングや美肌の敵として、「活性酸素」というキーワードをよく見聞きします。名前こそメジャーになった活性酸素ですが、本来の働きはあまり知られていません。
活性酸素は名前の通り酸素ですが、普通の酸素とは違います。そもそも酸素自体は、生命活動に無くてはならないもの。しかし、この酸素が体内で代謝されると、その一部が4種類の活性酸素として発生するのです。発生される4つの活性酸素は、体を守る免疫系において非常に重要な役割を粟たします。
「活性酸素=完全な悪」というイメージがありますが、一概にそうではなく、代謝を促したり、免度に関わる働きをする身体に必要なものなのです。
しかし、活性酸素の「過剰産生」し、それが「慢性化」してしまうと、大きなデメリットにシフトチェンジ。過剰産生された活性酸素は、異物などの攻撃するターゲットが無くなると、体中の正常な細胞までも攻撃し酸化させてしまいます。
結果、酸化された細胞、器官はその機能を低下させ不調が生じます。ひどい時には、DNAやRNAのような遺伝子情報のまで攻撃が及んでしまいますので、ガンの発症に大きく関わってくるというワケです。
さらに、活性酸素の厄介なところは、酸化された細胞そのものが、活性酸素と同じような動きをする活性酸素種に変わるというところ。例えば、血中に存在する中性脂肪やコレステロ―ルなどは、酸化すると過酸化脂質となり活性酸素化します。そして、過酸化脂質自体が中性脂脂肪やコレステロールを酸化してしまうのです。
活性酸素による組織破壊の繰り返しは、動脈硬化などを引き起こし、体内で処理しきれない余分な活性酸素は、シミやシワ、たるみを発生させるだけでなく、癌、心筋梗塞、脳梗塞や生活習慣病などの様々な病気の原因であるといわれています。
現代のライフスタイルでは、仕事に追われた日々を送っていたり、不規則な生活をしていたりと、ほとんどの人が継続したストレスを感じています。このストレスが、活性酸素の過剰発生を慢性化させてしまうのです。ライフスタイルそのものを変える事は物理的に難しいので、食事・栄養の面から活性酸素対策をしていきましょう。
活性酸素は1種類だけでなない!
活性酸素にはいくつかの種類があり、主に4つに分煩されまず。
「スーパーオキサイド・過酸化水素・ヒドロキシルラジカル・一重項酸素」
スーパーオキシド | エネルギー代謝の過程や、ウイルスや細菌など、異物の侵入により、最初に、しかも大量に発生します。SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)で分解。 |
過酸化水素 | スーパーオキシドが反応して、常に発生しています。(殺菌消毒薬のオキシドールは過酸化水素の3%溶液で、活性酸素の酸化力を利用しています)カタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼで分解。 |
ヒドロオキシ | ラジカル スーパーオキシドから生じた過酸化水素が、更に反応して発生します。スーパーオキシドの数十倍という毒性を持つ凶悪な活性酸素で、遺伝子や細胞膜を傷つける発癌の張本人と見られています。ところが、ヒドロオキシラジカルを分解する酵素は、体内に存在しません。 |
一重項酸素 | 紫外線などの光の刺激により、皮膚や目に発生する。皮膚を形成しているタンパク質や脂肪を酸化、変質させる。 |
出典:なおこと一緒にお勉強
活性酸素の名前まで覚える必要はありませんが、ここで重要なのは、1つの抗酸化物質で、これら全ての活娃竣素を、無効にできるわけではないということです。
活性酸素の種類によって、無効化できる抗酸化物質は違ってきます。サプリメントや食事で、たった1~2種類の抗酸化物質を摂っているからといって、安心は禁物。また、活性酸素は非常に短いライフタイムで絶えず変化しているため、これら4種類の活性酸素全てに対応しなければ、活性酸素全体を無害化することはできません。
活性酸素を無害化する抗酸化物質
活性竣素を無害化してくれるのが「抗酸化物質」です。抗酸化物質には多くの種類が存在しており、それぞれにおいて役割が少々異なってきます。
ビタミンC・ビタミンE・セレン・亜鉛・フィトケミカル
数ある抗酸化物質の中で押さえておきたいものとしては、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルです。特に、ビタミンC、Eは抗酸化物質として知られており、相乗効果がありますので合わせて摂取したい栄養素です。セレンや亜鉛などのミネラルは、体内で合成される抗酸化物質SODの一連の代謝において、非常に重要な物質となります。そして、フィトケミカルですが、植物の色素などの有用成分であり、非常に優れた抗酸化力を持っています。
強力なアンチエイジングの味方 第7の栄養素フィトケミカル
フィトケミカルは見聞きしたことがある人も多いかもしれませんが、植物に存在する天然の化学物質のことです。ポリフェノールやカロテノイドなどが代表的なもので、果物や野菜の色素や辛み成分に含まれてます。
必須栄養素というわけではありませんが、体内では活性酸素を除去する抗酸化作用の他、白血球のマクロファージを活性化させ免疫力を強化したり、解毒作用があることもあり、現在は第7の栄養素とも言われるほど。
フィトケミカル(英: phytochemical)は、植物中に存在する天然の化学物質であるとされる。
一般的に、「通常の身体機能維持には必要とされないが、健康によい影響を与えるかもしれない植物由来の化合物」を意味する用語として使用されている。このため、植物栄養素(しょくぶつえいようそ、英: phytonutrient)とも呼ばれる。Wikipedia
フィトケミカルはポリフェノールやカロテノイドは第7の栄養素
ポリフェノールには血圧や血流を調節する働きがあり、高血圧を抑制します。また、ポリプェールは血圧や血流を調節する働きもあり、毛細血管の保護や動脈硬化を予防する効果があります。
その他にも、ボリフェノールには抗酸化作用、抗がん作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、血行促進、糖尿病予防、血管拡張、更年期障害緩和など様々な効果があることが発見されていますが、あくまで自然のものなので、長い時間をかけて作用するもので即効性を期待するものではありません。
また身体に入ったポリフェノールは、3~4時間で体外に排出されますので、こまめに補給する必要があります。
しかし、単一成分に偏ってしまう事は、他の部分を犠牲にしかねません。例えば、コーヒーやワインにもフィトケミカル(ポリフェノール)が含まれますが、飲み過ぎもカフェインの過剰摂取や、アルコール過多といった弊害が生じます。単一成分の効能効果に飛びつきそれだけに満足するのではなく、あくまでもビタミン・ミネラルと共に摂取することを心がけて下さい。
代表的なフィトケミカルの種類
主なフィトケミカル 主な食べ物
分類 | 名称 | 含まれる植物 | 機能・効果 | |
---|---|---|---|---|
ポリフェノール | フラボノイド (色素) |
アントシアニン | ブドウ・黒米 ブルーベリー |
抗酸化作用 |
イソフラボン | 大豆等 | 更年期障害改善 骨粗鬆症予防 |
||
フェニルプロパノイド | セサミノール | ゴマ等 | 抗酸化作用 動脈硬化予防 |
|
シゲトン類 | クルクミン | ウコン等 | 抗酸化作用 抗炎症作用 肝機能改善 |
|
有機硫 黄化合物 |
イソチオシアネート類 | スルフォラファン | ブロッコリースプラウト等 | 抗酸化作用 解毒作用 がん予防 |
システインスルホキシド類 | メチルシステインスルホキシド | ニンニク等 | 解毒作用 免疫力向上 |
|
スルフィン類 | アリシン | ニンニク等 | 抗酸化作用 動脈硬化予防 |
|
テルペノイド | 非栄養系カロテノイド類 (色素) |
ルテイン | ホウレンソウ等 | 抗酸化作用 |
リコペン | トマト スイカ等 |
抗酸化作用 | ||
モノテルペン (香気成分) |
リモネン | 柑橘類 | 抗酸化作用 抗アレルギー作用 |
|
ステロイド | フィトステロール | 植物油 | コレステロール減少 | |
糖関連 化合物 |
多糖 | β-グルカン | キノコ類 | 免疫力向上 |
配糖体 | サポニン | 豆類 穀物 ハーブ |
||
長鎖アルキルフェノール 誘導体 |
カプサイシン | トウガラシ類 | 体熱生産作用 | |
ジンゲロール | ショウガ | 体熱生産作用 |
出典:Wikipedia
まとめ
身体は、美肌の大敵である老廃物や毒素を絶えず発生しています。排池せずに、美容サプリメント等、様々な栄養素を摂っても期待する効果は得られないでしょう。
肌の仕組みを良く理解し、自身の身体と肌に合う方法を模索しながら栄養素を摂ることが美肌を作り健康になる最短の道かもしれません。