201511/21

アトピー・アレルギー性皮膚炎に効果的なアロマオイル4つの使い方

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アロマを嗅ぐ女性

アロマテラピーとは、「香りの療法」という意味のフランス語です。アロマテラピーというと、香りを楽しむイメージが大きいですが、健康や美容、精神的な不調にも効果があるのです。アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイル(精油)は、300種類以上あり、それぞれにメリットを持っています。

アトピーやアレルギー性皮膚炎に効果があるとされるエッセンシャルオイルも、少ないながらいくつかあります。その中で、選りすぐりの4つをピックアップしました。ぜひ、香りの力を味方につけて、楽しみながら健康で美しい肌作りしましょう。

アトピー・アレルギー性皮膚炎にお勧めアロマオイル4つ

カモミール・ローマン
青リンゴに似た甘酸っぱさ

カモミール・ローマン

ヨーロッパの田舎では、道端や水田のあぜ道などに広く自生している多年草。生命力が非常に強く、弱った植物の近くに植えると元気を取り戻すことから「植物のお医者さん」とも呼ばれています。

花だけでなく茎や葉にも香りがあり、青リンゴのような甘酸っぱくみずみずしい香りを湛え、不安や緊張をほぐしてくれる優しい力を持っています。数ある精油の中でも作用が穏やかで、子どもに安心して使用できるのも特長の1つ、子どもの寝付きが悪いときや、かんしゃくを起こしたりしているときにも、優しい香りがそっとサポートしてくれます。

おススメの利用法

入浴・芳香浴・吸入・フェイスケア・ボディケア・ヘアケア・スプレー・湿布

※ 妊娠中や授乳中は芳香以外の控えること。向精神薬や鎮静剤、睡眠薬との併用は避けた方が良いでしょう。

参考:デイリーディライト エッセンシャルオイル ローマンカモミール

デイリーディライト エッセンシャルオイル 出典:Amazon

青リンゴに似た香りで、イライラした気分がスーっと落ち着きます。寝室などにもおススメ。キャリアオイルで希釈し、こめかみやみぞおちを優しくなでるようにマッサージすると、気分が安らぎます。

パイン
フレッシュな森林の香り

フレッシュな森林の香り

日本でも馴染みのある赤松の一種。茶色の松ぼっくりをつける針葉樹で、呑研の若葉を思わせる、清々しい香りを持っています。古くから殺菌・消毒作用があるといわれており、特に呼吸器系の感染症や気管支炎、肺炎、結核などの改善に使用されていました。

芳香浴で香らせると、室内の空気を浄化するとともに気分をリフレッシュさせてくれるので、ルームフレグランスに適しており、気持ちを落ち着かせたいとき、集中力を高めたいときにもおススメ。また、血行を促進して手足の冷えや肩こりを和らげたり、湿疹やアトピーの改善もサポートしてくれます。

おススメの利用法

入浴・芳香浴・ボディケア

※ 香りが強いため少量ずつ使用すること。リラックスとリフレッシュ両面の効果があります。

パチュリ
甘くてスパイシーな土の香り

パチュリ

サンダルウッドやジャスミンなどと並んで、香水としても人気を博したパチュリ。アジアでは古くから薬草として利用されており、マレーシアでは虫に刺されたときの解毒剤として、中国や日本では漢方としてお馴染みです。

甘さを含みながらもスモーキーで重く、土の香りにも似たその香りは、墨汁に例えられるほど個性的。心に深く染み入って感情のバランスを整えるほか、うっ滞除去作用があり血行が良くなるので、冷え性やむくみを解消するのにも効果的です。ワインと同様、年月とともに成熟して、質と香りが向上する数少ない精油の1つでもあります。

おススメの利用法

入浴・芳香浴・フェイスケア・ボディケア・ヘアケア

※ 妊娠中は芳香浴以外の使用は避けること。水に分解しにくいため、手や衣類に付着すると香りが落ちにくいので注意が必要です。

参考:アロマベラ エッセンシャルオイル パイン

アロマベラ エッセンシャルオイル パイン出典:Amazon

森林のようなフレッシュでさわやかな香りです。抽出部位:葉/抽出方法:水蒸気蒸留 原料生産地:ルーマニア

メリッサ
レモンのような清涼感

メリッサ

メリッサとはギリシアメ語でミツバチのこと。ミツバチがこの花を好むことから、この名かついたのだとか。繁殖力が強く、ヨーロロッパではよくみられる植物だが、採油率が低いため、貴重かつ高価な精油でもあります。

レモンのようなさわやかさと甘味のある香りには、鎮静作用や抗うつ作用、強壮作用があり、ショックや喪失感で混乱した心を元気にする働きが。また、心臓を制激する作用と鎮静作用を併せ持つため、循環器や消化器の不調、月経痛、花粉症にも良いとされています。ほかに、抗アレルギー作用や抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎やじんましんにも効果的です。

おススメの利用法

入浴・芳香浴・フェイスケア・ボディケア・ヘアケア

※ 作用や香りが強いため、皮膚や粘膜を刺激することがあるので注意。妊娠中、乳幼児への使用は避けましょう。

参考:メリッサ ( レモンバーム ) 100% ピュア エッセンシャルオイル

メリッサ ( レモンバーム ) 出典:Amazon

超鮮烈なレモンとミントの爽やかさ爽快な香りです。【原産国】イタリア 【抽出部位】花穂【精製法】水蒸気蒸留法

アトピーに効果を出したいアロマテラピーの基本

アロマテラピーの作用

植物の香り(精油)は、「肌」「身体」「心」において、人間が本来持っている力を取り戻すキッカケを与えてくれます。

「肌」のケアに効果を発揮!

鼻やロからだけでなく、肌から分の種類によっては、皮膚内で保湿成分を補ったり、引き締めなどの働きをします。ニキビ肌には抗菌・消毒作用のあるラベンダーやティートリーといったように、肌の状態に合わせた植物の力を活用することで、肌本来の快復力を高めることもできるのです。

抗炎症作用のあるラベンゲーや肌の快復力を高めるフラキンセンスは、やけどや虫刺されなど、肌トラブルにも効能があります。香りが持つリラックス効果も、美容にはとても重要。美肌作りとアロマポットは、切っても切れない関係といえるでしょう。

「身体のケア」に効果を発揮!

「鼻が詰まったときにミントの香りを嗅ぐと、鼻の通りが良くなる」
「肩こりにはラベンダー入りのお風呂に入ると、カが抜けて気がつけばコリが楽になる」
など、植物の香りは身体の不調に効果を発揮します。

1つの香りがいくつかの違った症状に効果的なのは、実は数多くの有機化合物の集まりだから。その精油の構成成分の一部には、薬と同じような働きをするものも。好きな香りを嗅ぐことは、心理的効果ばかりではなく、免疫力を高める身体をつくるのにも役立つのです。

「心」のケアに効果を発揮!

「気分が落ち込んだときに、レモンの香りを嗅ぐと気分が晴れる」
「眠れない夜はカモミールのお茶を飲むと、寝付きが良くなる」
など、アロマテラピーは心の不調にとても効果があります。

精油の香りを嗅ぐことで香りの信号が脳に伝わり、自律神経を整えて、身体の機能を調整してくれる。心地よい香りが脳に働きかけて、リラックスしたり悲しみに耐えられるようになったり、心理的効果が期待できるのです。

精油成分はどうやって効果があらわれるの?

香りが身体に取り入れられるルートは、4つあります

香りに含まれる物質は、脳や体に入り、それぞれの器官の働きを促すのです。

嗅覚 ⇒ 脳

触覚や聴覚と異なり、喚覚は脳に直接働きかけます。そのスピードは0.2秒以下と素早く、香りを嗅ぐと一瞬で脳が反応し、「心地よい」「イヤだ」と感情が動きます。芳香成分が鼻に吸い込まれると、鼻の奥の粘膜に付着。繊毛(せんもう)から脳内の扁桃体(へんとうたい)や海馬(かいば)、視床下部(ししょうかぶ)に電気信号が送られ、心や体に働きかけるのです。

嗅覚から脳への伝達出典:強迫症/強迫神経症の案内板

呼吸器 ⇒ 血液

芳香浴やアロマバス、フェイシャルスチームで呼吸とともに香りを吸い込むと、肺から血液へ芳香成分が入っていき。肺から血液へ芳香成分が入っていきます。血液中の芳香成分は、体内で効果を発揮するのです。その後、血液とともに肝臓で分解されてその後、血液とともに肝臓で分解されて汗や尿、吐く息に交じって体外に排出されます。

皮膚 ⇒ 血液

高濃度に凝縮された精油は、肌に使用する時必ずキャリアオイルなどで希釈して使います。精油の分子構造はとても小さく、スキンケアやトリートメントの際、外部刺激から肌を守るバリアを通り抜け、毛細血管やリンパ管に入ることが出来るほど。そこから血液やリンパ液の中で全身を巡り、体内で効果を発揮するのです。

消化器 ⇒ 血液

精油を食品に混ぜたりして、直接口に入れる摂取方法は、絶対に行わないこと。消化器粘膜から血液に入り全身を巡りますが、影響が強く出るだけでなく、排出するためにかかる負担で肝臓や腎臓にダメージを与えることも。ヨーロッパの医療機関などで治療に取り入れていますが、決して行ってはいけません。

アロマテラピーの楽しみ方

アロマテラピーの楽しみ方は色々。あなたのライフスタイルに合わせて選び、香りとその効果を引き出しましょう。

香りと効果の引き出し方

  • 入浴
    精油を落として浸かるアロマバス。芳香成分を呼吸と皮膚から吸収する。体調や時間によって半身浴や手足浴も効果的
  • 芳香浴
    電気やろうそくの熱で、空中に香りを広げる芳香拡散器のほか、マグカップに入れた湯やコットンに精油をたらして嗅ぐ方法もある。

参考:オイルウォーマー スクエア/生活の木

オイルウォーマー出典:Amazon

キャンドル式の芳香器。暖かみのある炎はムードがあり、心を落ち着かせます。やさしく揺れるキャンドルの灯りと香りで癒しの時を。

  • 吸入
    お湯を張った洗面器などに精油を落とし、湯気を顔にあてて呼吸や肌から芳香成分を取り入れる。刺激を避けるため、目は閉じておく
  • スキンケア
    無水エタノールやキャリアオイルに精油を加え、オリジナルの化粧品をつくる。精油の入れすぎにくれぐれも注意。パッチテストをしっかり行うこと。
    ※ パッチテスト:キャリアオイルに精油を加えて、濃度1%のオイルを作る。それを肌に塗り、24~48時間放置し、異常が塗り、異常がないか確認する。

参考:植物性発酵エタノール(無水)/大洋製薬

植物性発酵エタノール出典:Amazon

99.5%以上の植物由来の発酵エタノールです。精密機械のクリーニングやセンサー部分の拭き取りに。植物成分の抽出、香料の薄め液、手作り化粧水など様々な利用方法があります。

  • ボディケア
    キャリアオイルに精油を混ぜて希釈し、肌に塗ってマッサージ。皮膚から芳香成分を浸透させる。香りによるリラックス効果も高い。

キャリアオイルでアロマテラピーをもっと楽しく!

キャリアオイルの使い方

スキンケアやボディケアなど、トリートメントで使う精油は、そのまま使うのではなく、キャリアオイルで薄めて使います。トリートメントオイルを作る際の精油の濃度は、キャリアオイルの1%が目安。精油の割合が高いと、肌への刺激が強すぎたり、気分が悪くなったりするので、必ず守りましょう。
例:キャリアオイル30ml×1% =精油0.3ml(6滴分)

精油とは?

精油は別名エッセンシャルオイルと呼ばれており、植物の葉や樹脂、樹皮、根、花、果皮、種子などから抽出した、100%天然素材の液体のことをいいます。

芳香成分は、植物の油細胞という袋に蓄積されています。この油細胞のある場所は植物によって違うため、それぞれの抽出部位と関係していて、それぞれの特性に合わせた抽出方法で取り出す必要があります。高濃度の有効成分を含み、空気中に蒸発する、揮発性のある芳香成分の集合体が精油なのです。

1回の使用量が多ければ多いほど、人体に良い影響を及ぼすわけではなく、適量を超えると香りが強すぎ、ダメージを与えることもあるため、精油は適度な濃度に希釈して使わなくてはいけません。

キャリアオイルとは?

キャリアオイルは、精油と同じく天然の植物から採油され、ビタミンやミネラルが豊富。キャリアオイルとは「精油の成分を体内に運ぶオイル」という意味で、精油と馴染みやすく、お互いの特徴や成分の組み合わせで、よりいっそうアロマテラピーの効果を高めることができるというものです。

食用として健康によいと人気のオリーブオイルやグレーブシードオイル、日本でも昔から美容によいとされてきた、椿油(カメリアオイル)なども用いられます。ただし、食用のものをアロマテラピー用と兼用にはしないこと。天然素材は100%体に優しいと思いがちですが、食用とアロマテラピー用とでは精製の度合いが異なります。また、植物でアレルギーを起こす場合があるため、肌につける場合はパッチテストを行ってからにしましょう,

主なキャリアオイル

オイル名 肌質 特長
セントジョンズワートオイル 脂性肌・敏感肌 傷ややけどを治す湿布薬として、古くから用いられてきたセイヨウオトギリソウを、植物油に漬け込んで作る。鎮静作用があり、筋肉痛などによい。
小麦胚芽オイル 乾燥肌・老化肌 乾燥による肌ダメージの回復や、肌の老化を防いでくれる。ビタミンEが豊富で血行促進によく、冷え症やしもやけによい。
ホホバオイル 全ての肌質 北アメリカの先住民が、強い陽射しと乾燥から肌や髪を守るために使っていたオイル。低温になると固形化するが、温めれば液体に戻る。酸化しにくい。
ローズヒップオイル 乾燥肌・老化肌 野パラ(ド(ドッグローズ)の種子から採れる。肌にハリと潤いを与え、美白効果もある、まさに美肌づくりのためのオイル。酸化が早いので注意。
スイートアーモンドオイル 全ての肌質 古くからフェイシャルトリートメント用として珍重された。敏感肌や乳幼児にもよい。ナッツアレルギーの人はNG。炎症を抑え、保湿力を高める。
マカダミアナッツオイル 乾燥肌・老化肌 加齢とともに皮膚から失われる皮脂の構成に近いパルミトレイン酸を多く含み、肌への浸透力も高い。ナッツアレルギーの人はNG。
カレンデュラオイル 敏感肌・乾燥肌・老化肌 カレンデュラの花を植物油に漬け込んでつくられる。傷ついた肌や粘膜血管の保護をする作用がある。肌の再生力を高め、しわやたるみ予防に良い。
カメリアオイル 乾燥肌・老化肌 美髪を作るオイルとして、日本古来から愛用されてきた椿油。保湿力が高く、紫外線から髪や肌を守る作用も。浸透性が高く、髪だけでなく肌にも良い。

参考:有機セントジョンズワートオイル(浸出油)/生活の木

有機セントジョンズワートオイル出典:Amazon

有機栽培で育った植物から抽出した植物油です。抽出部位:花/浸出法(オリーブオイルで浸出)原産国:フランス

参考:有機カレンデュラオイル(浸出油)/生活の木

有機カレンデュラオイル出典:Amazon

有機栽培で育った植物から抽出した植物油です。抽出部位:花/浸出法(サンフラワーオイルで浸出)原産国:フランス

アロマオイル選びのルール

素晴らしい様々な効果のある精油は、その品質を見極めて選ぶことが大事。使う前にキチンと守らなくてはならないルールがあります。

アロマテラピーを始めるなら、まずは専門のスタッフがいるアロマテラピー専門店に行くのがおススメ。自分の体調や好みにピッタリの精油や、その使い方を教わることができますし、専門店なら精油以外にも、使い方に合わせて必要な芳香拡散器など、アロマテラピーを楽しむためのアイテムも豊富に揃っているところも大きな魅力でしょう。

最近は、専門店以外でも精油を販売していますが、中には取り扱いメーカーも数々ある中で天然の精油ではなく合成成分のアロマオイルや、品質の悪いものもあります。購入時には「エッセンシャルオイル(精油)」と表記されていて、品名や学名、抽出部位などが明記されているかどうかをキチンとチェックしましょう。

購入時にチェックしたいポイント5つ

  1. 100%天然成分か?
  2. 精油(エッセンシャルオイル)であるか?合成香料のアロマオイルではないか?
  3. 品名、学名、抽出部位、抽出方法、原産国が書いてあるか?
  4. 輸入元や注意事項が記載されているか?
  5. 信頼できるメーカーのものか?

まとめ

アロマテラピーで一番大切なのは、「自分にとって心地よい香りかどうか?」。「アトピー・アレルギー性皮膚炎に効く精油が欲しい」と思っていても、嘆いでみて香りが気に入らないときは、希望する効果が出にくいこともあるのです。

人によって、香りの好みは異なります。「この香りで心が安らぐ」というのが、何よりも大きなアロマテラピーの効果なのです。同じ効能を持つ別の精油を探すなど、臨機応変に楽しみましょう。

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